元ホストに聞いた!意外と「超ブラック」な労働事情

2016/04/04 05:00

jochoz/iStock/Thinkstock
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ホストと聞けば酒と女と金に支配された夜の世界を思い浮かべる人が多いだろう。盛り場で女の子に声をかけている姿もよく見る。しかし、その実態はあまり知られていない。

実際、ホストはどんなお仕事をしているのだろうか。しらべぇ取材班はかつて大阪で働いていた元ホストに知られざるその姿を聞いた。



 

■ぶっちゃけホストは儲かるの?

「儲かるかどうかは店の盛り上がり具合と営業方法によるね。ホストの営業って大きく2つあんねん。ひとつは色恋、もうひとつは友達営業


色恋はイチャイチャして、ドキドキさせる営業方法やね。これは当然ながら、お客さんがお金落としてくれるから、めっちゃ儲かる。1000万円プレーヤーが何人かおったもんね。


色恋は仕事として割り切ってる人もおるけど、ガチで恋愛しちゃってる人もおる。ガチで色恋してる人は本命営業っていうねん。


そんで友達営業やけど、これは場を盛り上げて笑わせて楽しませる営業やねん。僕はこれでやってたけど、ぶっちゃけお金はほとんど落としてくれへん。やから、いろんなお客さんをローテーションで来てもらうように必死にやるねん。


まあ、お金は儲かるんやけど、色恋はがっつり人の心に踏み込むやり方やからね。メンヘラに引っかかったらエラい目にあうけどな」

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■ホストって一日にどれくらい働くの?

「店による。でも、僕が働いてた店は、大阪でもトップレベルの売上あるとこやったからね。めちゃくちゃ働いてた。夜10時から長いと、翌日11時とか昼過ぎまで営業してたこともあったで。


ほんで、仕事終わったら飯食って、帰り道でキャッチ。ナンパみたいなもんして女の子の連絡先を聞いてまわるねん。1時間ぐらいフラフラ~と街歩きながらね。


家帰ったら風呂に入って、営業のために携帯をポチポチ2時間ぐらいやるねん。もうずーっと仕事してる感じ。疲れすぎてラーメンに顔突っ込んで寝てたこともあったぐらい休む間もなく働いてた。


それを週6勤務でやってたけど、友達営業の俺はちょっとええ会社の初任給ぐらいしかもらえやんかった。ていうか、ほんま最初の方は月2万円とかやった。飯に先輩をおごってもらわんと飯も食えやん状態やで。


でもまあ、楽しかったからやれてたんやけどね」


ホストの世界は意外と体育会系で、しかもブラック労働な世界のようだ。体力がなければ続けられない。チャラチャラとしたイメージの強いホストだが、気合の入った人が意外と多いのが実情のようだ。

(取材・文/しらべえ編集部・モトタキ

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