子供を海外に行かせるということ【溜池ゴローの子育てコラム】
ワシの息子は、この春から小学校6年生になる。そして、この春休みの間に、1週間の短期留学プログラムに参加した。
場所はアメリカ合衆国のサンフランシスコにあるシリコンバレーである。
■海外で見えた子供の成長
ご存知のようにシリコンバレーと言えば、スタートアップのメッカと言われている場所だ。
息子達プログラム参加者(日本の小学5年生から高校生まで)は、Googleやスタンフォード大学など、日々世界にイノベーションを起こし続ける会社や大学をいくつか見学し、開発者や教授の話を聴いてまわったらしい。
プログラムの最終日には、自分自身で考えた「世界を幸せにする企画」のプレゼンテーションが待っていたという。
日本から来た小学生から高校生までの学生たちが、現地の大人たちの前で「世界中が幸せになる方法」を緊張しながらも拙い英語で主張している姿を想像すると、微笑ましくも頼もしくも感じてしまう。
シリコンバレーから興奮気味に帰って来た息子は、自分の夢をより大きくしただけでなく、将来をより具体的に考えるようになったような感がある。
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■3〜10歳までの子供に必要な「刺激」
今回のアメリカ行きは、息子にとって3回目の海外だ。息子を海外に初めて連れて行ったのは、2014年の春、息子が小学校4年生になる春休みだった。
それまでは、毎年、息子を石垣島・西表島周辺の離島に連れて行き、珊瑚の海で泳がせたり、ジャングルを歩かせたりしていた。
なぜなら、3歳から10歳までの子供の脳みそをよりよく成長させるには、自然の中で触覚を刺激されながら遊ぶことが必要だからだ。
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■10歳からの子供の成長で必要なのは「主体性」
では、なぜ2014年は、離島や山や海ではなく、海外に行くことにしたかというと……
ワシが今まで数多く読んだ子育て本や脳科学の本によると、10歳くらいからの脳の成長に必要なことは、自分で考えたり、判断したり、決断したりする「主体性」というものらしい。
なので、ワシは、息子が10歳にさしかかる時期からは、たまに海外に出て、いろんな価値観の人間や街を経験してほしいと思っていた。やがては、外国での生活の経験もしてほしいと思っているくらいだ。
ただ、海外に行きたいかどうかは、それこそ息子の「主体性」次第である。
ということで、まずは試しに、近めのところから一緒に行ってみることにした。ワシらが息子の初海外として選んだ場所、それは、シンガポールだった。
今回はここまで! 次回はシンガポールのことを話します。
(文/溜池ゴロー)