歴史人物モテ男対決!龍馬と歳三、結婚したいのはどっち?
幕末は日本史の中でも「女性人気の高い歴史人物」を多く輩出している時代。たとえば新撰組は、活躍当時から盤石と言うべき女性人気を誇っていた。土方歳三は「京都でモテすぎて困っている」という内容の手紙を書き残している。
また、幕末最大の英雄・坂本龍馬も女性との関係が多かった人物である。彼は妻以外にもあちこちで女性と交わっていたと言われ、暗殺される直前は梅毒に感染していたのではという異説すらある。
■龍馬人気は盤石か
では、現代日本の女性は坂本龍馬と土方歳三のどちらを「男」として選ぶのだろうか。しらべぇ編集部では、「夫にしたいのは龍馬か歳三か?」という調査を、全国の女性677名対象に行なった。
坂本龍馬は57.6%、土方歳三は42.4%と、結果は龍馬の勝利。安定した人気を見せつけた。
以前、「龍馬と信長のどちらが理想の社長?」というアンケートを取り、そこでは龍馬が圧倒的支持を集めた。今回の調査でも、ダントツの票差にはならなかったが見事対立候補に打ち勝った形だ。
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■司馬小説が人気のきっかけに
ところで、この2人は50年前まではあまりメジャーでなかった歴史人物だということをご存知だろうか。
龍馬も歳三も、司馬遼太郎の小説作品がきっかけで知名度を上げた。それ以前は無名というわけでもなかったが、取り立てて大きな功績のある男でもないというイメージ。
60年代半ばまで、「幕末のヒーロー」と言えば薩長出身の明治の元勲、あるいは鞍馬天狗や月形半平太といったフィクションキャラクターだった。
新撰組隊士の中でも、有名だったのは局長の近藤勇と明治維新後も剣豪で知られた斎藤一であり、それに比べたら歳三はマイナーキャラだったと言っても過言ではない。
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■龍馬に出し抜かれた男
龍馬の場合は、長らく武市半平太の影に隠れていた。
武市半平太は今や龍馬ストーリーの脇役という扱いだが、とくに太平洋戦争が終わるまでは「幕末史上最も有名な勤王志士」として人々の人気を集めていた。実は先述の月形半平太のモデルは、他でもない武市である。
史実の武市は高身長で容姿端麗、剣術の腕も一流で絵画を嗜むという「完璧人間」だった。そして志半ばの切腹という、日本人の琴線に触れる悲劇も持ち合わせている。
今でも高齢者の間では「幕末の土佐出身人物といえば武市半平太」というイメージが強いという。こうした「歴史人物の人気逆転現象」は、しばしば発生するようである。
(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の女性677名