八杯も食べられる?山形県の郷土料理「八杯とろろ」が激ウマ
とろろといえば、ご飯やそば、うどんにかけるのがよくある食べ方。そんなふうに「主食を引き立てる役割」が強いとろろだが、とろろが主役のおいしい料理もある。
たとえば、山形県の一部地域に伝わる郷土料理「八杯とろろ」。八杯とろろはもともと精進料理の一種として振る舞われており、「あまりにもおいしすぎて八杯食べられる」ことからその名がつけられたという。
また、1月2日にこれを食べると一年中風邪をひかないという言い伝えもあるそうで、その風習のことを「二日とろろ」と呼ぶそうだ。地域によっては、3日に食べて「三日とろろ」と呼ぶところもあるらしい。
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■「八杯とろろ」の作り方
【材料(1~2人分)】
・山イモ(大和イモや長イモなど)80g
・豆腐 1/2丁
・干しシイタケ 1~2枚
・水 400ml
・しょうゆ 大さじ2~3
①水を入れた鍋に千切りにした干しシイタケを投入し、10分~15分おいて干しシイタケを戻す
②鍋を火にかけて薄切りにした豆腐を入れ、しょうゆで味付けする。すまし汁を作るイメージで、好みに応じてしょうゆの量を調節しよう。
③山イモをすりおろす。すり鉢を使うのがオススメだが、ない場合はすりおろし器でもOK。
③器に②を盛り付け、その上から山イモをかければできあがり!
シンプルな材料でスピーディーに作れてしまう八杯とろろ。干しシイタケの上品な旨みと、豆腐ととろろの優しさが合わさり、心休まる味わいである。
また、もともとが精進料理であっただけに、体に優しいものを食べている気分になる。
おいしい上にヘルシーで、その名の通りあっという間に八杯食べられそうなこの料理。いつもとは一味違った調理法でとろろを食べたい時や、味噌汁やすまし汁に飽きた時はぜひ試してもらいたい一品だ。
(取材・文/しらべぇ編集部・サ乙)