「花粉症」が春の季語だと知ってた?わかる人には共通点
暖かい春になると気分が浮き立つはずなのだが、しばらく前から日本では、そんな気分になれない人が多くなっている。もちろん、原因は花粉症だ。
冬になると「今年の風邪は…」と言うように、春を迎えると「今年の花粉は…」といった会話も聞こえてくる。と言っても、4月も半ばでそろそろピークを過ぎつつあり、我慢するのもあと少しのはず。
この「花粉症」だが、じつは季語だったのをご存知だろうか?
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■花粉症は春の季語だった! 知っているのは5人に1人
しらべぇ編集部が、「花粉症が春の季語になっていることを知っているか」を尋ねたところ、約2割の人が「知っている」と回答。
学校の国語の時間に俳句の季語について習ったり、日ごろからある程度ながらも俳句に親しんでいる人がいると考えると、これくらいの割合になるだろうか。
「お~いお茶」で有名な伊藤園が募集している新俳句大賞では、必ずしも季語を必要としないものの、昨年募集した第27回には約186万句の応募があったとのことで、俳句に関心のある人も多いとわかる。
■季語になるには?
ここで「季語って誰が決めてるの?」と思った人もいるだろう。たとえば、当用漢字や人名漢字は、文部科学省の国語審議会などが主体となって選んでいく。
一方で造語や新語は、ある程度普及して辞書などに載ることで、一般の言葉として認識される。
たとえば、ヒット曲の題名『なごり雪』は造語だったが、2013年に日本気象協会が発表した「新しい季節の言葉36選」に選ばれたため、作詞作曲した伊勢正三が喜んだとのエピソードがある。
俳句の季語も、出版社や新聞社などが発行する歳時記や季語辞典に載ることで、徐々に季語へと認識されるようだ。
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■モテる秘訣は俳句にあり?
ちなみにだが、本調査で学歴に自信がある人では、花粉症を季語だと知っている人が多いと明らかに。これは納得できるとして、異性にモテる人も同様に多いとわかった。
源氏物語などを読むと、短歌で恋心のやりとりをした様子が出てくる。何気ない拍子に5・7・5の句を読むことで、異性の興味を引くことができているのかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・県田勢)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1348名(有効回答数)