地方出身者に聞いた!「東京コンプレックスを抱いてる?」
「埼玉ディスりマンガ」として話題になった『翔んで埼玉』を読んだことはあるだろうか? 『パタリロ』で有名な魔夜峰央氏の著書で、一言で言うと埼玉県民が虐げられているギャグマンガである。
長い間、東京の隣という位置で「ださいたま」と揶揄されてきた埼玉県。しかし、当の埼玉県民が自分たち自身を「ダサい」と思っているかは不明だ。自分たちに強い誇りを持っている可能性もある。
そこでしらべぇ編集部では、全国の人たちに「東京出身や東京在住・在勤の人に対するコンプレックスがあるか」を調査してみた。
■ 「東京コンプレックス抱いてる?」地方出身者の本音は…
東京出身・東京在住者を除く全国の男女595名に調査した結果、「東京出身や東京在住・在勤の人に対するコンプレックスがある」と答えたのは11.8%。
年代別では、20・30代女性の少なさが目立つ。
一般的に、若い女性のほうが東京に憧れるイメージがありそうだが、最近はそうでもなくなってきているようだ。実際に地方出身で東京在住の人に聞いてみると…
「東京も、地方から出てきた人ばかり。ルーツをたどると、親か祖父母が地方から出て行っただけ」(40代女性)
とのこと。また、東京出身の人にも聞くと…
「地方のほうが伝統芸能とか、地元に信用できる人間関係があって羨ましい」(30代女性)
もはや、地方の人が持つ「東京コンプレックス」は減り、東京の人が「地方コンプレックス」を持つケースも出てきている時代なのかもしれない。
関連記事:地方の人が抱く「東京のイメージ」に驚き…移住経験者が語る
■ ネクストブレイクっぽい茨城県
近頃では、地方自治体による地域振興のキャンペーンも時として大きな話題になっている。たとえば茨城県では、渡辺直美やピースの綾部祐二らの協力を得て、自虐ネタPRを試みた。
「都道府県魅力ランキング(ブランド総合研究所)」で3年連続ワースト1に選ばれた茨城県だが、「のびしろ日本一」を標榜するあたり、他の県に対する劣等感は感じられない。むしろ、「自分は自分だ!」というすがすがしさすら感じられる。
時代の流れとともに、東京に対する地方の方の考え方は、今、変化の途中なのかもしれない。
・あわせて読みたい→地方の人が抱く「東京のイメージ」に驚き…移住経験者が語る
(取材・文/しらべぇ編集部・大空美南)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:東京出身・東京在住者を除く全国の男女595名(有効回答数)