コント番組減少は寂しい?全盛期の番組から衰退理由を考察
コント番組といえば、老若男女問わず笑うことのできる番組。かつては『ドリフ大爆笑』や『志村けんのだいじょうぶだぁ』など、ゴールデンタイム放送され高い視聴率を誇っていたが、徐々に番組の数が減少している。
しかし、NHKで放送されている内村光良が中心となったコント番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』は根強い人気誇っており、4月7日から第4シリーズがスタート。
人気番組も存在しているだけに、昨今のコント番組減少に寂しい思いをしている人は多いのではないだろうか?
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■コント番組が減って寂しい?
しらべぇ編集部では全国の男女に「コント番組が減って寂しいと思うか」聞いてみた。
結果、約2割が「寂しいと思う」と回答し、約8割は寂しいとは思っていないことが判明。現在は過去の名作コントがYouTubeなどの動画サイトで簡単に視聴可能な状況であることもあり、新規のコント番組は必要ないと考えているのかもしれない。
また、かつてのコント番組では食べ物をぶちまけるなど「教育上よろしくない」とされるシーンも多かったことも要因か。では、高視聴率を誇った番組にはどのような名コントがあったのだろうか。一部を紹介する。
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①サービス過剰なお風呂屋さん(ドリフ大爆笑)
『ドリフ大爆笑』で放送された「サービス過剰なお風呂屋さん」。入店したいかりや長介に対し、強制的に服を脱がせる、風呂の中に放り込む、頭を強制的に洗う、お湯をぶっかけるなど荒々しくサービスし、瀕死のいかりやが「ダメだこりゃ」と叫ぶ。
とくにいかりやと不仲が噂されていた志村けんのサービスぶりは凄まじく「恨みをぶつけている」との指摘も。このコントは非常に好評で、「リクエストコント」としてリメイクされた。
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②志村けんと柄本明の芸者コント(志村けんのだいじょうぶだぁ、バカ殿)
志村けんと俳優の柄本明が芸者に扮し、若い芸者に「あんたが憎くていってるんじゃないの!」といいながら世相を切っていく。志村と柄本のコンビネーションが素晴らしく、アドリブ気味の柄本のギャグと志村のツッコミが絶妙。
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③キャシー塚本(ダウンタウンのごっつええ感じ)
今田耕司と篠原涼子のその都度変わる料理番組(渋谷系裏料理、お料理侍)などに四万十川料理学校のキャシー塚本が出演し、ハチャメチャな料理を繰り広げる。
松本と今田の絡みや当時若手タレントにすぎなかった篠原涼子が松本に殴られるなど今では考えられないシーン多数。
コント番組は作家や出演者に高い技量が要求される。現在そのような人材が減っていることが番組減少の要因かもしれない。そのような流れの中で奮闘する『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』には頑張って欲しいものだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1,352名(有効回答数)