藤田菜七子騎手を凌ぐ?ド派手な初勝利を飾った同期の存在

2016/04/16 10:00

競馬

*画像は「JRA」のスクリーンキャプチャーです

今年3月にデビューして以来、一般のニュースでも大きく取り上げられている競馬の藤田菜奈七子(ふじた ななこ)騎手。中央競馬(JRA)で16年ぶりの新人女性騎手ということで注目度を集める彼女が、4月10日(日)の福島競馬・第7レースでサニーデイに騎乗し、見事に中央での初勝利を収めた。

一方で同日、その同期生が記録的な「初勝利」を収めていた。藤田騎手と同じく3月にデビューを果たした荻野極(おぎの きわむ)騎手が、4月10日(日)の阪神競馬・第3レースで、出走馬16頭中15番人気というタガノインペーロを勝利に導いたのだ。

馬券の配当は1着を当てる単勝が43,390円(433.9倍)、1~3着以内を当てる複勝が10,000円(100倍)。単勝は中央競馬歴代でも8位に入り、新人騎手の初勝利としては史上最高。歴史的なレースとなった。

【中央競馬・単勝歴代配当の1着馬/騎手】
1位:56,940円 リバティーホール/西田雄一郎(2014年4月26日・4歳上500万下)
2位:55,870円 タチバナヒメ/谷八郎(1955年10月22日・アラブ系4歳以上オープン)
3位:52,280円 タイコウオー/浅見国一(1961年11月11日・アラブ3歳特別競走)
4位:49,410円 シルバーシカイナミ/柴田政見(1980年11月15日・3歳未勝利)
5位:47,680円 ヒノオ/吉沢彦二(1957年12月8日・繋駕速歩(赤旗)4歳以上)
6位:47,360円 クイックリープ/佐藤友則(2008年4月19日・3歳500万下)
7位:46,080円 キタサンブユーデン/南田雅昭(2010年9月4日・3歳未勝利)
8位:43,390円 タガノインペーロ/荻野極(2016年4月10日・3歳未勝利)
9位:43,060円 サンドピアリス/岸滋彦(1989年11月12日・エリザベス女王杯)
10位:42,860円 リボーンターフ/町田精生(1960年12月24日・3歳30万下)
参照:JRA公式サイト「払戻金ランキング(単勝)

その単勝配当のトップ10を見てみると、60年以上前のレースや、「繋駕速歩(赤旗)」という、中央では1968年に廃止されたレース名もある。10位には「3歳30万下」と、いまでは考えられない条件のレースも。現在の中央競馬は元も賞金の低い「未勝利戦」でも賞金は500万円なのに。

初勝利にしてその歴史に名を残した荻野極騎手。1997年生まれでまだ18歳だから、再び単勝配当のトップ10に入る可能性も大いにある。連日の「菜七子フィーバー」に負けない「極(きわむ)フィーバー」が巻き起こるのか。今後も注目していきたい。

(文/しらべぇ編集部・田村R

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