黒木華主演『重版出来!』が高評価 「かわいく見えてきた」の声も

今後、黒木演じるヒロインは、どのように活躍していくのだろうか。

2016/04/21 18:00


黒木華

黒木華(くろきはる)が主演をつとめるドラマ、『重版出来!』(TBS)が好評だ。

初回放送では重鎮漫画家、三蔵山(小日向文世)のスランプを救った主人公、心。19日放送の第2回では、営業担当の小泉(坂口健太郎)をサポートし、自ら率先して書店などに働きかける。

モチベーションをすっかり失い、他部署への移動願を出していた小泉だったが、次第に改心。最終的には、担当のコミックを重版までこぎつけた。

Twitter上でも、その演技に評価の声が集まっている。



■好評の理由とは?

かねてより、その演技力には定評のあった黒木。大学在学中に、舞台演出家・野田秀樹の作品にヒロインとして抜擢されて以降、着実にキャリアを積んでいる。

一方で、その和風な顔立ちは、正統派の美人というわけではなく、むしろ好みが分かれそうだが…黒木が今なぜ支持を集めつつあるのか。脚本家の経験のあるY氏(30代・男性)は次のように語る。

①ウザさを感じさせない卓越した演技力

「黒木さんは本作品で、体育会出身の熱血新人編集者を演じています。考えるより感じる、というキャラクターですから、演技が下手な人では『ただの生意気な主人公』になってしまう。しかし、彼女の卓越した演技力はそれをまったく感じさせないんです」


②自分をかわいく「魅せる」演技ができている

「俳優は雰囲気が重要。優れた人は、悪役にも清純派にもいろんなベクトルの人物になれるものです。どんな役柄を演じても『~のままだな』と言われる俳優の、いわば真逆ですね。これぞ魅せるということ』


③自然災害直後というタイミング

「これは完全にタイミング的な要素ですが、未曽有の大災害の後は、どうしても世間のムードが暗くなる。今までにできていた『楽しいこと』も、いつ何時『不謹慎!』と言われるかわからず、うまく笑えなくなるものです。


そんな中、明るく前向きでメッセージ性のある作品は、心に響きやすくなる。阪神淡路大震災の時はZARDの『負けないで』が、東日本大震災の時にはドリカムの『何度でも』が応援ソングのようになり、多くの人を勇気づけました。


『重版出来!』はドラマですが、黒木演じる主人公・心のポジティブさは、今や一筋の灯りではないでしょうか」


まだまだ放送開始間もない『重版出来!』。今後、黒木演じるヒロインは、どのように活躍していくのだろうか。

(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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