和田アキ子のフェス出演に憶測…?事情通が語る大御所の実情

2016/04/21 08:00


和田アキ子
※画像出典:Amazon

20日、和田アキ子が8月21日に千葉・幕張で開催される「SUMMER SONIC 2016」に初出演することがわかった。

来年デビュー50周年を迎える和田だが、サマソニのほかにも7月には北海道・岩見沢のいわみざわ公園で開催される「JOIN ALIVE 2916」への出演も決まっている。

この発表には反響が大きく、フェス好きを中心に関心度はかなり高いようだ。



■大物歌手がフェスに出る背景

では、なぜこのタイミングでフェスの出演に至ったのだろうか? その背景を、音楽関係者(40代男性)はこう語る。

「最近では、矢沢永吉さんもフェスに出てますし、ちょっと前なら井上陽水さんも出てますよね。フェスはある種プロモーションみたいなもんで、事務所側としては話題作りと宣伝をしたいんですよ。だから、たとえギャラは安くても出演するんです。


一方、観る側としてはフェスじゃなきゃ絶対に生で観れない人を観れるという魅力がありますね。フェスはライヴよりも、お祭りというニュアンスが強いんです。そのお祭りに大御所が出るなら、わりとなんでもアリっていうね。とくに、フジロックサマソニあたりは話題性重視ですから」


今の音楽業界の苦境も、そこには見える。

「アーティストはCDが売れなくなってきているので、興行と物販で稼ぐしかない。そこで若い層に自分たちのライヴパフォーマンスを知ってもらって、巻き込んでいきたいんですよ。延命策ですね」


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■和田のフェス出演は紅白に出るための話題作り?

さらに音楽関係者のこの男性は、和田のフェス出演の狙いを次のように推測する。

「和田さんは、もう賞味期限切れ感が凄いので。来年も紅白出るために話題作りにしか思えませんね。各音楽番組で大御所枠で出たいプライドもあるとは思うのですが、実際近年はヒットも乏しく、話題もない。あるとすれば、バラエティタレントとしての和田さんがよくネットニュースになってるぐらい。


アーティストとしてのプライドはあるので、デビュー50周年を前に『自分はアーティストなんだ!』って示したいんだと思います。そのためのマーケティングではないでしょうか」


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■アーティスト和田アキ子は、ぶっちゃけどうなのか

そういう面があるも、和田の音楽的才能について業界関係者はどう思うのだろうか。

「アーティストとしては日本のR&Bの元祖と言われてるし、実際歌も上手いです。歌謡曲しかなかった日本に、かなり純度の高いブラックミュージックのエッセンスを持ち込んだ女性アーティストのひとり。


『古い日記』(あの頃は〜ハッ! のやつです)とか今でもカヴァーされまくってますしね。とくに、オリジナルバージョン当時の和田さんのキレキレっぷりと、アレンジのカッコよさは、今でも感嘆に値します」


大御所アーティストのフェス出演は、今の音楽業界における苦境をよくあらわしている。大御所も呑気にしてはいられないのだ。

その一方で音楽ファンとしては、今まで触れることのなかったベテランたちのパフォーマンスを観ることができる幸運な時代なのかもしれない。

(取材・文/しらべぇ編集部・chan-rie

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