人前で叱責…部下に「パワハラ指導」だと思われる上司の言動

2016/04/23 18:30

パワハラ
©ぱくたそ

仕事で部下がミスをしたとき、同じような失敗をしないためにも上司が指導をするだろう。だがここで気をつけたいのが、行き過ぎた指導や発言。

部下のためを思っての発言が、立場を使った過度な叱責やいじめである「パワハラ」と捉えられるケースがあるのだ。


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■「上司の指導はパワハラだ!」と思う部下は49.1%も

しらべぇ編集部がアンケートサイト「マインドソナー」を使って、「上司の発言が指導ではなくパワハラだと思ったことがある人」を調査してみたところ、約5割の人が該当した。

パワハラ

2人に1人が経験者だと考えると、かなりの確率である。上司は、指導の仕方を見直したほうがいいかもしれない。


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■誰でもできる仕事「人前での叱責」

「パワハラ」には、明らかにそうだと思うものと、わかりにくい行為がある。実際に、「この発言は指導ではなくパワハラなのでは?」と思ったことがある2名に話を聞いてみた。

「一般企業で営業事務を担当していました。営業責任者がとにかく俺様な人で、『事務は営業のお陰で生活できている』という態度が見られました。


最終的には、『そのうち事務は仕事がなくなる』『誰でもできる仕事だ』という発言がきっかけで退職へ上司は軽い気持ちで言っていたようですが、こんなヤツらとは一緒に働けないですね。


小さい会社で相談先も社内にないので、在籍中は泣き寝入りするしかなくて辛かったです」 (事務担当 20代女性)


「営業を担当していましたが、直属の上司がお気に入りの人は全員の前で褒めちぎり、気に入らない人はみんなの前で些細なことでも罵倒する人でした。指導のつもりだったようですが、まったく違いますよね。


お気に入りの人のミスを私に対応させたり、私担当の太い顧客を「今日からこいつ(お気に入り)に担当させろ」ということもありました。


挙句の果てには、会議室で2時間程意味のない叱責をされ、泣くまで出してくれませんでした。これもマネージメントの一環のつもりだったようです。


万一のために、会話のメモも録音も取るようにしていて、いつでも出せるようにしていますよ (営業担当 30代男性)


上司は「指導だ」と疑っていないのだろうが、こうした明らかに行き過ぎなものある。深刻なケースだと、被害者側が精神的な病気になったり、自殺をしてしまうことも。

上司の発言が指導ではなく過度であり、「パワハラになるのでは?」と思ったら、ひとりで悩まず会社の相談窓口に連絡するか、公共機関など社外でもあるので話を聞いてもらおう。

(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季

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