常陸宮妃様もご来場 各国VIPが集う「セレブリティバザー」
今月6日、都内に所在するANAインターコンチネンタルホテル東京で『アジアの祭典チャリティーバザー』が開催された。
これはアジア太平洋地域の国々の大使館が集まり、料理や民芸品などのブース販売を行なうというイベントだ。「バザー」と名がついてはいるが、公園や商店街でやるような地域バザーとはまるで違う。
集まるのは、各国大使館夫人や政府関係者、企業要人などのVIPとセレブリティに属する人々ばかりである。さらに今年は、常陸宮妃華子殿下もお越しになった。
つまりこのイベントは、日本とアジア太平洋各国の「外交の場」なのだ。
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■マーシャル諸島の「アミモノ」
会場内には各国のブースが立ち並んでいるが、ここで売られているのはいずれも珍品ばかりである。
たとえば、マーシャル諸島ブースでは「アミモノ」が売られている。これは日本語由来の単語で、ヤシの葉の繊維を編んで作った工芸品である。
サモア独立国ブースで販売されているのは、木の皮や葉を材料に作ったバッグ、ココナッツオイル入りの石鹸など。南太平洋の国々では、こうした自然素材の工芸品が盛んに生産されているのだ。
いずれの商品も、大変多くの人々が興味を示していた。
■大好評の高級蜂蜜
中には高級品もある。たとえば、ニュージーランドブースの蜂蜜。健康食品として日本で話題のマヌカハニーだが、その値段は1瓶1万2000円。
添加物を一切含まないナチュラル食材で、不自然な甘さがまったくない独特の味わいだ。砂糖に慣れ切った現代人の舌にとっては、新鮮な感覚でもある。
そんなマヌカハニーが、取材班のカメラの前で飛ぶように売れていた。繰り返すが、ここはセレブたちが大集合するバザーなのだ。
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■ここは外交の場
このイベントでは、先述のとおり常陸宮妃殿下のご来場と同時に、インドネシアのユスロン・イザ・マヘンドラ駐日大使の夫人が招待されていた。
マヘンドラ大使夫人は懐妊中で、出産まであまり日がないという中での参加である。会場の参加者からは、マヘンドラ大使夫人に激励と祝福の言葉が相次いだ。
年に一度のこのバザーは、アジア太平洋地域国家の大使夫人にとっては非常に重大な公務であり、また各国だけでなく日本の自治体にとっても大事なイベントである。
今年は和歌山県がブースを出し、県下の観光地と物産をPRした。
我が国日本では、伊勢志摩サミットに向けてこのようなイベントが頻繁に開催されている。そうした催事の様子から、日本を取り巻く国々の動向が見えてくることもあるのだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)