ダメゼッタイ!でも18~20歳の間に「未成年飲酒」した人の割合は…
入学・入社シーズンの4月は「未成年飲酒防止強調月間」である。
これは国税庁が定めているもので、成長過程の未成年の飲酒を防止しようという運動のひとつ。PRポスターや各種媒体での広報啓発が主な内容であり、最近見た人もいるのではないだろうか?
■未成年飲酒経験者は多い
子供の飲酒は、正しい発育に悪影響を及ぼすリスクや、学習意欲の低下など、さまざまな弊害があるとされている。そのため20歳になるまで法律で禁止されているはずだが、実際には形骸化している現実もある。
しらべぇ編集部では全国の男女1352名に調査を行なったところ、「18歳から20歳までの未成年の時期に飲酒をしたことがある」と答えたのは全体の46.5%。
半数に近い人が、法律を破っている計算だ。
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■若者の酒離れも作用?
性年代別の調査では、男性は60代が67.9%、女性は40代が55.9%でもっとも高い経験率となった。
一方、20代は男女ともに低い数値にとどまっている。近年、大学では盛んに「急性アルコール中毒」の怖さが伝えられているが、その影響もあって飲酒そのものを警戒する心理が働いているのかもしれない。
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■大きすぎる? 芸能人の未成年飲酒への社会的制裁
このように、禁止とは言われながらも飲酒した経験のある人は少なくない。
しかし、それが芸能人となると話は別だ。写真週刊誌に飲酒現場をスクープされてしまうと、その後の活動に大きく支障をきたしてしまうからだ。
たとえば元NEWS・関ジャニ∞の内博貴は18歳の時、飲酒で補導され両グループを脱退。順調だった芸能活動の、明らかな足かせとなった。女性アイドルでは、乃木坂46に所属していた大和里菜がバーに入る様子を週刊誌が激写、後に所属事務所から解雇された。
この件に関して、芸能関係者はどう考えているのか? 取材班は元マネージャーの女性(20代)に話を聞いてみると…
「たしかに、彼らのとった行動はうかつと言わざるを得ません。今までにもたくさんの人がダメになったことなのに、自分もしてしまうなんて。
私がいた事務所では、恋愛に関しては『うまくやれよ』ってスタンスだったんですが、お酒だけは『絶対に飲むな!』と口を酸っぱく言ってましたね。とくに、今はすぐに写メってツイッターにあげちゃう時代ですから。一般人がもはや週刊誌なんです。
とはいえ、彼らは大人に混ざって仕事をしているとはいえ10代の若者で、当然まだまだ子供。芸能人生が台無しになってしまうほど制裁を加えられてしまうのは、さすがにヒドいなあと個人的には思いますけどね…」
未成年の芸能人の飲酒が発覚すると、ネットは炎上状態になる。しかし、データを見る限り、同じ行動をしている人は少なくない。
このデータをどう見るかは個人の自由だが、少なからず言えることは、芸能を志す若者がいれば注意したほうがいい、ということだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・岡本拓)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1352名(有効回答数)