メーデーの集会に参加したことある?意外な層が多く占めていた
明日、5月1日はメーデー。メーデーとは、英語の「May Day(5月の日)」をそのまま日本語にしたもので、この日を中心に労働団体などが全国各地でイベントを開催している。
実際、どれほどの人がメーデーのデモや集会に参加したことがあるのだろう?
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■デモに参加したことある?
しらべぇ編集部が全国に住む20~60代の男女1352人を対象に調査した結果、男女別では男性18.2%、女性7.8%と男性に参加経験者が多いようだ。
年代別では、60代以上の男性が4割を大きく超えていた。かつては、都内だけで数十万人が集まったこともあるメーデーの集会。高齢男性の経験者が多いのは納得の結果と言えるだろう。
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■若い頃ヤンキーだった人にデモ参加者が多い!?
また特徴別の調査を見ると、「先生」と呼ばれるような職業に就いている人や、若いころヤンキーだった自覚があると答えた人に、メーデーのデモや集会に参加経験者が多かった。
活動はさまざまながら、教職者や医師などにも労働組合がある。そうした人たちであれば、集会やデモに参加したことがあっても当然だろう。
しかし、元ヤンキーだった人はどうだろうか。方向性は異なっても、何かと活動的な人であれば、メーデーのイベントに参加した経験者が多いのかもしれない。
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■変わりつつあるメーデー
メーデーのきっかけが労働者の運動だったことから、以前は日本でも、労働組合などによる労働環境改善や賃金引上げなどを求めていく側面が強かった。
しかし組合活動に参加する人が減少したこともあり、労働運動の色あいが弱まる一方、人権団体や各種保護団体などの参加が増えつつある。
今年は連合(日本労働組合連合会)などが、4月29日に代々木公園で「第87回メーデー中央大会」を開催。スローガンは「支え合い 助け合う 心をひとつに力を合わせ、暮らしの底上げを実現しよう!」だ。
また全労連(全国労働組合総連合)なども、5月1日に代々木公園で中央メーデーの集会を行なう予定。こちらのスローガンは「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」だ。
労働者団体によって、微妙に主張が異なるのは興味深い。
(文/しらべぇ編集部・県田勢)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1352名(有効回答数)