「大人になる」っていつから?意識の差は「あの経験」の有無か
「大人になるってどういうこと?」
そんな疑問を持った時期がある人も、多いはず。ほとんどの人は、「気づいたときにはすでに大人になっていた」、あるいは「まだ大人の自覚がない」という人もいるのかもしれない。
■大人になった出来事の経験は人生経験関係なし
しらべぇ編集部が「『本当に大人になったな』と思った出来事がある人」について調査したところ、全体では20.0%と少ない割合に。性年代別では50代の女性が若干多いが、それでも3割程度となった。
年齢を重ねて人生経験があるからといって、大人になったと感じる出来事があるわけでもないようだ。
■成人式を迎えても大人の実感はなし?
年齢として大人の仲間入りができるのは、20歳なのはご存じだろう。成人式もあり大人の気分も高まる時期だと思われる。成人式を迎えたときに、なにか意識が変わったかを取材するとこんな回答が。
「ただひとつ年を取ったからって、大人になるものではない」(30代男性)
「成人式はただのイベントって感じで、そこから大人になった気分にはならなかった。久しぶりに地元の友達に会えて楽しかったってくらいで」(20代女性)
20歳になっただけで、大人になった実感ができた人はそう多くはないのかも。
■結婚は大人になったと実感できる最大のイベント
また特徴別の調査では、結婚をしているかどうかで差が見られた。
結婚をしている人のほうが、「大人になったと思う出来事がある」と実感している割合が多いのだ。これは、結婚という人生の一大イベントを経ての回答であるとも考えられる。
今年に入り結婚したという20代の女性は、次のように語っている。
「役所とか病院とかで名前を呼ばれるとき、苗字が変わって大人になったと思った。書類に書くときも同じで、もう昔の苗字にはもう戻れないんだな…と、寂しさもあります。
あと、『旦那さん』とか『嫁さん』と呼ぶときにお互い変な感じになって笑ってしまうけど、その瞬間も思う」
結婚をして家庭を持つには、それだけ責任感が必要になる。中には結婚を期に、初めて家を出て自立する人もいるだろう。そうなると今まで子供だと思っていた人だって、大人を意識せずにはいられない。
言い換えれば、結婚くらい人生を変える出来事でないと、大人を意識するのはむずかしいようだ。
そうであっても、結婚をしていない人だって、大人としてしっかりとした人はたくさんいる。人はいきなり大人になることはなく、多くの経験を通して成長するもの。
それを意識するかの違いだけで、誰もが自分のスピードで、大人の階段を日々登り続けているのだろう。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1,348名 (有効回答数)