そんな副業ってアリなの?「ネット声優」というお仕事に迫る

2016/05/07 06:30


TAGSTOCK1/iStock/Thinkstock
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今、声優を目指す若者が増えているという。しかし、業界は厳しく、ベテラン声優・浪川大輔氏が「目指している人は30万人。食べられているのは300人」とTVで語って、大きな話題となった。

一方、本業として声優を目指すのではなく、副業として「ネット声優」をしている人が存在する。しらべぇ取材班はネット声優として活動している20代男性にあれこれ聞いてみた。



■ネット声優ってどれくらい儲かるの?

「仕事はボイスドラマや、あとは同人作品の告知ナレーションなどですね。


同人作品での相場ですが、だいたい1作品で5000円から10000円ですね。ゲームみたいなセリフ数が多い仕事だと、やや多めになるという印象です。収録にかかる時間は、ボイスドラマだと30分から40分ぐらいでしょうか。


正直、これで食べていけるというものではまったくなく、あくまで副業、自己表現の一種といった感じです」


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■どうやってお仕事をもらうの?

「やはり営業をすることです。自分の声を知ってもらうことが一番なので、僕はTmBoxというサービスを利用しています。声を投稿することができるサービスなのです、そこにボイスサンプルを投稿しています。

ニコニコ生放送やツイキャスでも声をかけてもらうことはあるんですが、やはりTmBoxのほうが後から聴いてもらえるので、そういうストレージがあるとよいと思います。


営業をするのが面倒な人は、登録制のネット声優の仕事斡旋サイトがあります。そちらで活動してみるのもよいかもしれません」


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■初期費用はどれくらいかかるの?

「僕の使っている機材は、音楽制作のものを流用しているのでマイクで3万円、オーディオインターフェースで4万円です。しかし、ネット声優だけなら、これの1/3の費用の機材で問題ないと思います。


オーディオインターフェースも声優用途だけなら高音質で機能を絞ったものが安く手に入ります。音響機器ディーラー・サウンドハウスさまさまですね」


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■業界のこれからってどうですか?

「最近は機材が安くなり、配信サービスが増えているので、裾野はどんどん広がっていると思います。興味がある人はぜひとも挑戦してほしいですね」


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■原動力は?

「やはり芝居をすることが好きだからに限ります。その上で、自分の声に対してリスナーさんの反応があるのが嬉しいんですよね。


声優って声そのものが作品なので、プロかどうかは関係なく、それを意識することが大事ですね」


あまり知られていないネット声優の世界。今、注目が集まりつつ同人界隈での活躍の場が多いようだ。同人作品への参加は、その界隈の住人になることが必須条件である。

興味がある人はそういう世界にずっぽりとハマッてみるのもよいだろう。

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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ

声優副業取材
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