意外と知らない?「パートとアルバイトの違い」とは…
街中でよく見かける「アルバイト募集」「パート募集」の張り紙。どんな分け方だか、あなたはわかるだろうか? どのように違うのかを取材班が何名かに聞いてみると…
・アルバイト=学生やフリーター
・パート=主婦や高齢者
という回答が多い。たしかに、このイメージをもっている人は多そうだ。
だが募集は一緒だったり、どちらかだけだったりとなかなか区別がつかない…。このふたつに明確な違いはあるのだろうか? しらべぇ編集部では、その理由を調べてみることに。
■「アルバイト」「パート」は法律的には同じ
アルバイトもパートも、働く時間が正社員より短い短時間労働者という扱い。つまり、法律的には違いはないのだ。
もちろんどんな呼び方で採用されたとしても、有給が取得できたり、失業手当が支払われるようになる条件は同じ。よく言われる、両親や夫・妻の保険に入るための「103万円の壁」はどちらでも存在する。
■呼び方の由来
では、なぜふたつの呼び方ができてしまったのだろうか。由来を調べてみると…
・アルバイト…明治時代に、学生の間で使われていた隠語。ドイツ語が由来。
・パート…正式にはパートタイマー。業務内容や時間など、正社員と区別するために使われることもある。
どうやら、アルバイトは学生が言い出した言葉で、パートは「短時間労働者」を英語で言い直した言葉、ということ。そのため、「学生が働く=アルバイト」というイメージが強いのではないかと思われる。
最近では学生向けに有給インターンシップも増えてきており、ますます働き方の区別がつかない状況に。
「お前らはバイトじゃない、インターンなんだから意識を高く持て!」
と学生時代に言われ、困惑したという話もある。
■呼び方はお店任せ
実際に、募集する側はどのように区別しているのだろう?
上の写真は実際に都内で撮影したものだ。このお店では、アルバイトとパートは区別され、時間や日数が違う。しかし、求人サイトなどを見てみると「パート・アルバイト募集!」と、ふたつを一緒にしているお店も多い。
つまり、区別は「お店任せ」ということ。どちらか一方だろうが、分けていようが、それはお店のこだわりなのだ。このお店については、パートは主婦層で長期間働ける人、アルバイトはフリーター層をイメージして呼んでいる。
結局は、「受けるイメージだけ」というパート・アルバイトの違い。条件さえ合えば問題ないので、呼び方は気にせずにやりたい仕事を探してみては。
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつきあつこ)