安倍総理も困惑の「ネット悪口」 被害者に聞いた実態
先日、安倍晋三総理大臣がフジテレビ『ワイドナショー』に出演し、インターネット上で悪口が書きこまれている件について「見ている」、「中には当たっているものもある」と発言し話題となった。
総理は「免疫ができた」、「意味のない誹謗中傷に影響されてはならない」と話し、「気にしないこと」が重要と解いたが、実際有名人などはネットでの悪口に心を痛めている人も少なくない。
■悪口を「よく言う」人は2割程度
広く大衆に知られる人の場合、悪口を言われることは「有名税」ではないかとの考え方がある。売れないタレントは話題にすらならず、それよりはマシと考えられるからだ。
しかし、姿の見えない第三者にネットで悪口を言われることはやはり気持ちが悪く、腹立たしいだろう。しらべぇ編集部の調査によると、「よく人の悪口を言う」と答えた人は約2割程度。
調査を見るかぎり悪口を言う人は少ないようだが、ネットの場合1人の人間が集団で叩いているように見せかけることができるため、誹謗中傷を受ける側は対応に苦慮さざるを得ない。
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■悪口を言われている人に話を聞いてみた
ネットでの悪口に悩んだことがある人に話を聞いてみた。
「ある野球チームを応援するブログを運営していたのですが、アクセス数があがるにつれて、『痛い』などと某掲示板で叩かれるようになりました。自分の文体を真似されたり、ブログの内容をコピーされてみたりで対応に困りましたね。
結局そういうことが続いて疲れ、ブログを辞めてしまいました。屈したみたいで今でも悔しいです」(30代男性)
「私はツイキャスで配信をしているのですが、閲覧が増えるにつれて複数の掲示板で陰口を言われるようになりました。地道な活動でたくさんの人にみてもらえるようになったのは嬉しいけど、陰口はやっぱり辛いです。
でも、ここでそれに負けては元も子もないので、気にせず耐えたいと思います」(20代女性)
やはりどのような形でも「悪口」は人を傷つけるもの。自分自身が、まずその自覚を持つべきだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年9月25日~2015年9月28日
対象:全国20代~60代の男女1400名(有効回答数)