時速150km!空気圧で空を飛ぶフライボード・エアが超格好いい
「鳥のように自由に空を飛ぶ」
それは古の時代より、人類が願ってきた想いだ。だからこそ、飛行機を発明し、今では大空を飛び回ることができる。しかし、一方でそれは「自分の身ひとつで飛ぶ感覚」に欠ける嫌いもある。もっとこの肌で風を感じられないものか…。
そんな気持ちを、形にしかけている人々が世界にいるという。
■フライボードの格好良さがヤバい
2012年に全世界で同時発売された、水圧で空中に浮かぶ「フライボード」。日本でもGoogleのコマーシャルに起用され大きな注目を集めた、人気のマリンスポーツだ。
このフライボードを開発したのは、フランキー・サパタ氏。改良を重ね、空気圧で空を飛び回るホバーボード「フライボード・エア」を発表した。
■水上を飛びまわる
このフライボード・エアでは、ボード部分に連結されていたホースを排除している。水を動力とするフライボードでは水を送るホースが必要であったが、空気圧で飛ぶ本機にはそれは必要ないからだ。
結果、ジェットタービンエンジンと燃料タンクと思わしきバックパック、右手にコントローラーという身軽なスタイルを実現。より軽やかでアクロバティックな飛行が可能となっている。
水しぶきをあげながら水上を滑るように飛ぶその姿は、あまりに華麗だ。
■商品化への道のりは険しい
初出時のテスト飛行の際は時速55kmで3分55秒にわたり水上を飛び回ったが、その後、水上30メートルの高さを時速70km、約7分間も飛び続けることに成功している。理論上は時速150km、高度3048メートル、10分間の連続飛行が可能という。
しかし、飛行中の安全対策、万人が可能な操縦性の向上など解決しなければならない問題も山積みで、商品化への道はまだまだ険しいようだ。
それでも、自由気ままに「(ほぼ)身ひとつで空を飛ぶ」という人類の歴史を大きく変える発明であることは間違いないだろう。安全で気軽に空を飛べる時代は、意外にすぐ近くまできているのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・サバマサシ 参照:Gizmag/Zapta Racing)