自分から友達を遊びに誘えない 疎遠になる問題が深刻か
学校に行けば友達に会えた学生時代と違い、社会人になると誰かが誘わなければ会えなくなる。しかし誘う行為は、かなり勇気がいるもの。
しらべぇ編集部では、全国の男女1365名を対象に「自分から人を遊びに誘うのが苦手」かどうかの調査を実施した。すると、苦手だと答えた人は約半数も。
お互いに会いたいと思いながらも、連絡を取らず疎遠になることも多そうだ。
■人を誘うのが苦手な職業を調べてみると…
職業別で比較して見てみよう。
無職・家事手伝いでは、7割近くの人が誘うのが苦手と回答。一番少ない公務員が4割なので、かなり多い割合なのがわかる。
とくに無職の場合、人との関係を築くのが苦手で、外に踏み出す勇気が出ない人も多そうだ。そんな人が自分から遊びに誘うのは、かなりの苦痛を伴う行為であるだろう。
■年収を上げたければ人を誘えばいい?
さらに年収別では、わかりやすい結果に。
年収が上がるほど、自分から遊びに誘うのを苦に思わないのだ。仕事の成功には人脈が大切だといわれるが、高収入の人は日頃から自然に人を誘い、交流を深めている人が多いようだ。
■学生時代の友達は連絡を取らないまま疎遠に…
自分から誘うのが苦手な30代男性は、就職してから学生時代の友達と会っていないという。
「自分から誘うのが苦手なので、中学、高校の友達とは疎遠です。大学までは向こうから連絡があり、よく会っていましたが。
でもお互い就職してからは、向こうも新しい付き合いを優先するようになったのか、まったく連絡がなくなり会わない状況に。どうしているのかもわかりませんね」
そこまで会わないでいるなら、勇気を出して自分から誘おうと思わないのだろうか?
「会わなくなってから数年は、何回か連絡をしようかと迷いました。でも『断られたらどうしよう』って気持ちが勝ってしまって勇気がでないんです。そんなことを繰り返しているうちに、連絡がしづらい状況になってしまって…」
人間関係は流動的なものなので、無理をして会う必要はない。しかしお互いに誘うのが苦手なために、気の合うはずの人と疎遠になるのももったいない気もする。
さまざまな連絡手段が発達した現在、人を誘うハードルは低いとも考えられる。ほんの少し勇気をだしてみると、いい関係に戻れるかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の男女1,365名 (有効回答数)