韓国で英国の会社が『殺人加湿器』を販売し大量の人が死亡→衝撃事実判明
2006年から2011年までに90人以上の死者を出した韓国の「殺人加湿器事件」から5年経ち、はじめて販売会社が会見を開き謝罪した。
会見では被害者の家族の男性が壇上に立つ、イギリスの販売会社レキットベンキーザー代表アタ・サフダル氏の後頭部に平手打ちを食らわすなど、もはや会見どころではない大騒ぎになってしまったようだ。
■殺菌剤に有毒物質
『殺人加湿器事件』の原因となった、人体に有害な殺菌剤は、レキットベンキーザーの韓国子会社である「オキシー・レキットベンキーザ」や販売店大手「ロッテマート」が長期間にわたり販売していた製品だ。
殺菌剤には人体に有毒な物質が含まれており、加湿器を利用した人の多くが肺を損傷。韓国政府の発表によると95人が死亡し126人が肺疾患や後遺症などを患ったとされているが、民間団体は1500人以上が死傷したと主張している。
■謝罪会見を開くも大荒れ
今年4月にはロッテマートのキム・ジョンイン氏が公式謝罪し、5月にはオキシー・レキットベンキーザーの代表であるアタ・サフダル氏が謝罪会見を開いた。
しかし、会見では殺菌剤によって家族を失った遺族が「お前は殺人者だ!」と声を荒げたり、被害者の家族の男性がサフダル氏に平手打ちを食らわすなど会見どころではない雰囲気になってしまったようだ。
■最悪レベルの消費者被害
韓国では加湿器が広く普及しており、国民の5人に一人は問題の殺菌剤を使用したことがあるとも言われている。近年の韓国国内の消費者被害事件としては最悪の部類であり、現地メディアは「家の中のセウォル号事件」とも報じているそうだ。
また、被害発生から5年というあまりに遅すぎる謝罪に対して被害者たちの怒りは収まらず、韓国ではオキシー製品の不買運動も広がっているという。
■じつは買収前から韓国の会社が販売
だが、この『殺人加湿器事件』には裏があった。イギリスの会社が引き起こした事件かと思いきや、じつは2001年にレキットベンキレーザーが買収した韓国の会社『オキシー』(現オキシー・レキットベンキーザー)がすでに発売したもの。
さらにこの会社だけでなく、ほかの韓国の加湿器メーカーも同じ殺菌剤を使用した製品を販売しており、少なからず健康被害が出ているそうだ。つまり、レキットベンキーザーのシェアが一番多かったことも非難の対象になった原因と言えるだろう。
■レキットベンキーザーはとばっちりを受けた
さらにこの有害な殺菌剤自体は韓国のSKケミカルによる開発であり、加湿器に殺菌剤を入れて利用する習慣は韓国以外では一般的でないため、ある意味レキットベンキーザーはとばっちりを受けてしまった…といっても過言ではないのだ。
ちなみに、殺菌剤に使われていた成分は日本では農薬や工業用消毒剤として使用されている「ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩」というもの。もちろん日本では加湿器に入れられることは無いので、安心してほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=6SsbQYdcKVs
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(翻訳・文/しらべぇ編集部・びやじま)