キツくても高給と薄給で楽しい仕事…日本人が好きなのは?
仕事は楽しいにこしたことはないが、そう都合いい仕事ばかりではない。むしろ好きな仕事にたどり着くのは現実的に難しいもの。実際に世の人々は仕事に給与と楽しさ、どちらを求めているのか。しらべぇ編集部で次のような調査を行った。
「高給でキツい仕事」を選ぶ現実的な意見のほうがやや多い。それでも大きな差とはいえないレベル。次に年代別のデータを見てみると、かなりの差が浮き出てきた。
「あてはまらない」、つまり“高給よりも楽しさ”という回答が最も少なかったのは20代。若いときこそ「やりたいことをやる!」と意気込むものでは…という気もするが、実際は逆の傾向があった。
この辺りはいまの20代が、不景気に慣れたいわゆる「さとり世代」という点も大きいのかもしれない。40代や50代はバブルを経験しているから「薄給」の基準が20代と違う、という側面もありそうだ。
次に職業別のデータを見てみる。こちらは全体的に納得のいく結果が多かった。
日々をフルタイムで働く会社員や公務員の間では軒並み「楽しさより、キツくても高給」を求める傾向があるようだ。確かに役所に勤めながら「楽しくて毎日がパラダイスだぜぇ~」とウキウキしている姿は想像しづらいので、妥当な結果か。
自由業はやはり「あてはまる」のほうが優勢。自ら選んだスタイルであるから、楽しまなければ損ということだろう。
最後に職業別データで、気になったデータを紹介。これは意外かもしれない。
僅差で「あてはまる」が勝ってはいるが、ほぼ互角である。つまりいま働いていない人であれ「キツくても仕事はしたい」「現実逃避しているわけではない」、と読み取ることができる。
「仕事内容がキツいせいで人手不足だ…」という企業はこういった人々に声をかければ救世主となってもらえるかも?
しかし現状が無職・家事手伝いである以上、実際にキツい仕事を経験していないという人もいるだろう。もし「高給で楽しい仕事」も含めていたら結果はどうなっていたか気になる。って、そんなのどんな職業の人でもやりたいか。
(文/しらべぇ編集部・田村R)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の男女1365名(有効回答数)