エッチから観察する歴史 新刊『童貞の世界史』に注目

『童貞の世界史』から学ぶ!

2016/05/15 05:30

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大型書籍店の歴史書コーナーには、さまざまな国や時代区分を取り扱った本がある。だが、今月発売されたばかりのこの本は、まさに「コロンブスの卵」と言ってもいい視点から歴史を考察したもの。

その本の名は『童貞の世界史(松原左京/山田昌弘・パブリブ)』。タイトルの通り、生涯に渡って性交をしなかったか、あるいはその可能性のある歴史人物を取り上げている。

このような歴史関連本は、ありそうで存在しなかった。


■あの人物にも童貞疑惑!?

この本に出てくる人物は、我々日本人の間でもよく知られた名が多い。たとえば、ライト兄弟。飛行機を発明したことで知られるこの2人だが、じつは生涯独身を貫いている。

辛うじて弟のオービルが恋愛をしていたのではという推測があるが、兄弟にまつわる色恋話はそれだけである。つまり最後まで童貞だった可能性が高いのだ。

また、日本史の人物では吉田松陰の名もある。彼はまさに「神童」と言うべき早熟性を発揮し、若くして松下村塾を開き後進を育てた男だ。

そんな松蔭だが、異性と恋に落ちたり一夜を共にしたという話はまったくない。周囲から縁談を勧める声はあったそうだが、松蔭はそれを断っている。


■「女性嫌い」だった人物も

またこれは割と知られているが、宮沢賢治も生涯童貞だったという。

彼の場合は、どうやら特定の人物に特別な愛情を振り向けるのが好きではないということと、性愛に何らかの嫌悪感を抱いていた可能性がある。そのため賢治は、女性を故意に遠ざけていた。

ちなみに、同じ童話作家のハンス・クリスチャン・アンデルセンも『童貞の世界史』に名を連ねている。


■意外に多く存在する?

このように、人類史を調べると「Hの経験がない」という歴史人物にしばしば突き当たる。

だが宗教者はともかくとしても、そうではない学者や作家、軍人、国王にもそうした人物が多くいるということは意外である。歴史とは、じつに多くの角度から観察することができる「大河ドラマ」なのだ。

「人の才や器は人体の一局部の特殊な摩擦経験の有無によって決まるものではない」


書籍の帯に書かれたこのメッセージは、現代人の胸に深く刺さるほどの重さを持っている。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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