記事よりコメントを読む人も?ネット記事の醍醐味を考える
BLOGOSや2ちゃんまとめサイトに代表されるように、記事とコメントがセットで提供されるサイトは、ネットメディアではお馴染みである。
しかし、中にはコメント欄がないサイトもあり、物足りなさを感じたことがある人もいるのではないだろうか?
コメント機能は、インタラクティブ(双方向)な機能を持たないテレビや新聞といった既存メディアとの大きな違い。ネット記事の醍醐味ともいえる。そこでしらべぇ編集部では、コメント付きの記事を好む人の割合について調査を行なった。
■4人に1人は「コメント欄希望」
その結果、およそ4人に1人にあたる24.6%の人が、コメント欄を好んで読んでいることがわかった。
数値は決して大きくはないが、テレビの視聴率や新聞の購読者数が軒並み下がっている現状を考えると、一方通行を前提としたメディアにとっては見過ごせない数字かもしれない。
また、男性よりも女性のほうが、コメント欄を好む傾向にあることも判明。放送業界において、F1層(20歳か ら34歳までの女性)・F2層(35歳から49歳までの女性)の関心や動向は、高視聴率につながる重要な要素として注目されてきた。
女性からのウケの良さが、人気コンテンツへの原動力となる以上、女性がコメント欄を好んでいる事実は大きな意味を持つとも言える。
■ネット慣れしている
最後にSNSユーザーの割合について調査した。
SNSユーザーは3人に1人がコメント欄を好んで読んでいる。記事ではないが、知人の投稿にレスをし合うことが前提のSNSユーザーにとって、記事へのコメント機能はもともと親和性が高いといえるだろう。
しらべぇを始め、多くのニュースサイトでは、SNS向けに記事をシェアできる機能を設けている。拡散させるという意味合いもあるが、たとえばFacebookでは、シェアした記事を元にフォロワー同士で意見を交換するといったやり取りが頻繁に行われている。
ネット普及以前、我々はテレビや新聞で得た情報を元に、学校や仕事場でコミュニケーションを取り合ってきた。そんな喜びはネット社会になってから、違う形で叶えられているのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・中山)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年1月20日~2016年1月24日
対象:全国20代~60代の男女1,340名 (有効回答数)