他人が「親のコネ」で大成功 努力が虚しくなる人の割合は…
「自分にも、いいコネがあれば、うまく生きていけるのに…」
そう思ったことはないだろうか。芸能界でも、藤井フミヤの長男がフジテレビに入社したと話題になり、「コネ利用か?」と思った人もいるかも。
しらべぇ編集部では、「親のコネで成功する人の話を聞いたときに、努力がバカバカしくなる」と思う人がどれほどいるのか、調査をしてみた。
■国民の3割が「努力がバカバカしくなる」と回答
その結果、約3割の人が「バカバカしくなる」と答えたのである。
親のコネというのは、ごく一部の限られた人が持つ特権。そのように恵まれた人は極めて少なくても、「自分はこんなに頑張っても報われないのに…」と意欲がなくなってしまう可能性は十分にあるようだ。
■不満に感じる人が多いのは「一般の社会人」
職業別の調査では、納得の結果が得られた。
経営者/会社役員では、他人のコネによる成功に意欲がそがれる人が少ない。一族経営をしている人もいると考えられるため、あまり気にしないよう。
一方、不満を感じる人が多いのは、社会人の多数を占める「会社員」と「パートアルバイト」である。
■今の大学生の就活事情「コネは自分で作るもの!」
編集部ではコネの実態について、就職活動を経験した20代女性に意見を聞いてみた。
「親のコネで入社する人も、たしかにいますね。芸能事務所のマネージャー志望で最終面接まで残りましたが、最後の枠に滑り込んだのは、社長の知り合いだという女の子。
親同士が親友みたいで、はじめから入社は決まっていたんだと思います」
悲観的な声がある一方で、今まさに就活をしている20代男性は「コネは自分で作るものだ」と言い切る。
「コネって、別に親だけに限らないので。僕は自分から人脈を広げていくのが就活成功の秘訣だと思ってます。
そのために、インターンを積極的に頑張ってますね。『使えるヤツ』だと思ってもらえたら勝ちじゃないですか。今の就活生は、インターンからそのまま入社するケースも多いみたいですし」
親のコネがある他人と、自分の環境を比較するのではなく、このように自ら道を切り開こうと考える人もいるのだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・大空美南)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)