「でき婚」してその後に離婚…経験者に見られる共通点とは
今や、聞いても驚かないほど日常的に耳にするようになってしまった「できちゃった結婚」。
厚生労働省が平成22年度に発表した「結婚期間が妊娠期間より短い出生の傾向」によると、平成21年には15~19歳で8割、20~24歳で6割、25~29歳で2割、30歳以降で1割が、でき婚をしているという。年齢層が若いほど、割合が高いようだ。
しらべぇ編集部では、でき婚をするも離婚という結末を迎えてしまった女性3人に話を聞くことができた。
①別れようと思っていたら子供ができていた
「19歳のときに、バイト先で出会った22歳の人とでき婚しました。でもじつは、性格が合わずケンカばかりするので、別れようと思っていた矢先だったんです。
自然消滅になりかけてたんですけど、彼に『子供ができた』と連絡。子供に罪はないからと、そのあと結婚することになりました。
3年は結婚生活を続けていたんですが、やっぱりケンカは絶えず、お互い不倫の末に離婚しました。今ではどちらも再婚しています。ちなみに私はまたでき婚ですが…」(20代女性)
②子供が産まれても遊びまわっていた
「18歳のとき、年上の人と結婚して子供が産まれたんですけど、産まれてからも親に子育てを任せて、旦那とふたりで遊びまわっていました。
2年くらいしたら、旦那が家に帰ってこなくなっちゃって、そのあと離婚。そこから私は我に返り、ちゃんと子育てをするようになりました。
あのときは、子供に対して本当に申し訳ないことをしたと思っています。今では、中学の同級生とお互い子連れ同士で再婚し、ふたりの間に子供も産まれて幸せです」(30代女性)
③夫から暴力を受けた
「20歳ででき婚してから、3人子どもが産まれたんですけど、途中から夫の暴力が始まり逃げるようにして離婚をしました。
もうあの頃のことは思い出したくもないですが、ちゃんと考えて結婚していればこんな苦労もせず、子供たちにも悲しい思いをさせずに済んだのでは…と思います」(20代女性)
三者三様のでき婚、離婚だったが、すべてに共通していたのは、結婚や出産、子育ての準備ができていなかったということ。
若い人にでき婚→離婚が多い要因は、遊びたい盛りのときに自分の時間を制限されてしまう状況に突然陥ってしまったことだとも考えられる。
もちろん、でき婚でも幸せな結婚生活を継続している人はいるだろうが、それは、妊娠したときに心構えができていたということなのだろう。
参考リンク:人口動態統計特殊報告「結婚期間が妊娠期間より短い出生の傾向」
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)