神主も困惑…行列を無駄に長くした「整列しすぎる参拝者」
近年、パワースポットブームの影響により神社への参拝者はグッと増えている。そんな中、「拝殿前の順番待ち」に異変が起きているという。
■混んでないのに整列待ち
なんでも、混雑を避けるためわざわざ参拝者の少ない時間を狙って赴いても、細長い行列が発生しているのだそうだ。その理由は、賽銭箱の前を少人数で独占しながらお参りする形式が増えてきたからである。
人が少ないにも関わらず行列ができてしまうのは、あまりにも非効率だろう。しらべぇ取材班は、都内神社に奉職する神主に実態について話を聞いた。
■ 神主も困惑していた…
Q.「人が少なく空いているのに細長く整列する現象」について、どう思いますか?
神主: 「ここ数年、この現象をよく見かけます。賽銭箱の真正面でお参りしなければならないと勘違いしている人が多いのでしょう…。
もしくは、自分がお参りするときに他の人がいたら嫌だという、場所取りの意識が働いているのかもしれない…と困惑しています」
Q.「真正面だけがパワースポットである」と思い込んでいる人が多いのしょうか?
神主: 「そうだと思います。 ですが、じつは真正面だけでなく脇にそれてもまったく問題ないのです。
参道の中央は『神様の通り道』のため、参拝者はできるだけ道の脇を歩くマナーをご存知の方もいるでしょう。
それと同様に、お賽銭を入れたら賽銭箱から少し横にそれて、うしろの人へ素早く中心を譲ってお参りしていただきたいものです」
たとえ自分の参拝に夢中であろうと、周囲の人のことを考えれば自然と和やかなマナーに結びつくはず。お互いにゆずり合い、和やかな参拝になることが望ましい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・大空美南)