70年前のお礼に今でも花を送り続けるオランダに世界が感動
オランダは70年以上前に起きたある出来事への感謝の印として、毎年カナダに2万株のチューリップの球根を送っているそうだ。
海外サイト9gagに「君らの国にもそういう話ってある?」というコメントと共に掲載されていたイラストと、それに対するリアクションが面白い。
■70年前の出来事
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツから逃れるためカナダに亡命したオランダのユリアナ王女。
その時王女は身ごもっていたのだが、「オランダの王族はオランダ領で産まれなければいけない」という決まりがあったため、生まれてくる子供の王族資格が危ういことになってしまった。
そういった状況に理解を示したカナダ政府は、特別にユリアナ王女の病室にオランダ国旗を掲げ、一時的にオランダ領とすることで問題を回避したのだ。
このなんともクールなはからいに感謝を示すため、オランダはいまでも毎年カナダにチューリップの球根を送り続けているのだそうだ。
■掲載されていたイラスト
以下は、記事と一緒に掲載されていたコミックイラスト。花を受け取ったカナダ人(右)と典型的ジョック(※)なアメリカ人(左)の掛け合いが描かれている。
※ジョックとは、アメリカの学生文化におけるヒエラルキーの頂点。小説や映画ではよく気弱な文化系主人公をいじめる悪役として描かれ、大抵の場合アメフト部だったりする。
アメリカ「今、何が起きたんだ?」
カナダ「妹のようなオランダが、第二次世界大戦中に彼女と兄弟を助けたお礼にって毎年チューリップをくれるんだ!」
アメリカ「なんだそりゃ、ゲイかよ!」
カナダ「えっ?」
アメリカ「女の子から花を受け取るなんて!」
カナダ「なんでそれがゲイになるのさ」
アメリカ「男は花を貰うんじゃなくて渡すのさ!花を貰うってことは、お前は女ってことさ!」
カナダ「じゃあ…妹のオランダから花をもらう僕はレズビアンってことになるわけ?」
アメリカ「わけがわかんなくなったじゃねーか!!」
■これに対するコメント
「メキシコは毎年1000トンのコカインとそれを遥かに上回る量のテキーラを世界中に送ってるよ」
「アルゼンチンには他に国の島を自分の物にしようとする習慣がある」
「インドとパキスタン。パキスタンはインドにテロリストを送ってるし、俺たちはそいつらを殺して死体を送り返す。最高の親友同士さ」
「アメリカは世界中に自由と民主主義をばら撒いてるよね…弾もバンバンばら撒きながら」
「インドネシアは毎年森を燃やしてシンガポールとマレーシアに煙害を送ってる」
「ノルウェーはロンドンのトラファルガー広場に毎年クリスマスツリーを送ってるよ」
「ドイツ人だけど、フランスとうちらは頻繁にお互いの国を訪れる習慣があったんだよ。残念なことにこの習慣は70年前に途絶えちゃったけどね」
「メキシコはアメリカに大量の不法移民を送ってる。その見返りにアメリカはメキシコに大量の仕事を与えてる。これって美しいと思わない?」
なんだかコメント欄は皮肉ばかりになってしまったが、日本にチューリップを伝来させたのもオランダ。
最初に本格的な栽培を始めたのは新潟県とも富山県とも言われているようだ。
参照元:9gag
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(翻訳・文/しらべぇ編集部・びやじま)