おなかを壊せば痩せる?苦しみの中わずかな期待を持つ人たち
食あたりやストレスなどで、おなかを壊せばつらい。トイレに何度も行きながら、「早く治まらないかな」と思うのが普通の感覚だ。ただおなかを壊せば、それだけ出すので痩せる可能性もある。
しらべぇ編集部では、「おなかを壊したときに痩せると期待する」人がいるかどうか、調査を行なってみた。
その結果、痩せると期待する人は2割と少ない。やはりおなかを壊して苦しいときに、そんな悠長なことはいってられないのが本音だろう。
■男女の間で違いが大きい「おなかを壊す」意味
同じ質問を男女別でみると、切ない女心が垣間見える結果に。
「おなかを壊すと痩せる」と思う人の割合は、男性が1割しかいないのに対し、女性は3割近くにも。それだけ女性は日頃からダイエットが頭から離れず、体調不良さえも結びつけてしまうのだろう。
■痩せにくい世代の女性がおなかを壊すと…
さらに踏み込んで、性年代別で見てみよう。ここでも、女性の割合が各年代で高いのだ。
女性では30〜40代で痩せにくくなり、体形の変化も気になる世代。若い頃と同じようにダイエットをしても、思うように痩せない。そんな悩みを抱えていれば、たとえ体調が優れなくても「これで痩せるなら…」と思ってしまうのかも。
■おなかを壊して仕事がままならなくても「痩せるかも!」
編集部では、体形を気にしている20代の女性に取材。見た目ではそれほど太っている感じはしない。彼女は、ストレスが胃腸にくるタイプなのだという。
「おなかと二の腕が気になって、常に痩せたいと思っています。だからといって運動をしたり激しい食事制限をしたりはせず、間食を控えるくらいなのですが。
私は会社で嫌なことがあると、すぐおなかを壊してしまうんです。体調も悪くて仕事もはかどらないんですが、心のどこかで『痩せたらいいのに』って思う自分がいます」
過激なダイエットとして、下剤を飲む人もいる。もちろん体に悪いので、そんな行為はしてはいけない。しかしそれだけ「おなかを壊す」ことが、痩せるイメージにつながってしまっているといえる。
おなかを壊してトイレに何度も行けば、その瞬間には少し体重が減るのは当然だ。だが、おなかの調子が良くなって食事を取れば、体重はまたもとに戻る。
ダイエットを意識する気持ちはわかるが、体調を壊したときは回復だけを考えたほうがいい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の男女1,365名 (有効回答数)