他人の悲しみに共感できない人の特徴 交際経験の有無も関係か
悲しいことに直面し、誰かが涙する。そんなとき、人はどのような気持ちでその人に接するものなのか。
内容によっては一緒に涙を流す人もいるだろうが、一方で共感ができない人もいる。しらべぇ編集部では、「他人の悲しみで涙を流す気持ちがわからない」人がどれほど存在するか調査をしてみた。
他人の痛みに共感できないと答えたのは2割弱。ほとんどの人は、想像力を持ち合わせているようだ。
■女性は他人に共感しやすい
男女年代別では、どの年代でも男性のほうが涙に共感できない人が多い割合に。
男性と比べたときに、女性のほうが情に流されやすい一面を持っているのかも。しかもその傾向は、年を追うごとに顕著になっている。
人生経験が多くなるほど、自分と重ね合わせて共感するのではないかと考えられる。
■「他人の不幸で涙する私って優しい!」って酔っているだけでは?
編集部が取材をした30代女性は、女性社員が多い小さな会社で働いている。会社では恋愛話ばかりだが、こんなことがあったそうだ。
「私も大切な人に不幸があったなんて話を聞けば、悲しい気持ちになりますよ。しかし恋愛脳の会社の女性たちは、仲間の失恋で一緒になって泣いているんです。正直、その気持ちはわかりません。
たしかに悲しいのはわかりますが、会社に何時間も残って一緒に泣いている姿は異様です。『共感して泣いている自分に酔っているんじゃないの?』なんて、いじわるなことさえ思ってしまいました」
恋愛にそれほど比重を置いていない人にとっては、理解ができない光景なのは間違いない。
■恋愛経験が共感力をアップさせる?
また傾向別では、交際経験の有無がポイントに。
交際経験がない人のほうが、2倍近くの割合で他人の悲しみで泣く気持ちがわからないと答えている。他人への共感が少ないから、交際に結びつかないのであろうか?
言い換えると、交際経験を積めば共感する力が自然と身についていくのかも。
他人に共感する気持ちは、すばらしい。しかし、あまりに共感しすぎると自分を見失いがちになったり、その性格につけこまれて利用されたりすることも。ほどよい距離感を持ちながら、他人に寄りそう能力が求められる。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の男女1365名 (有効回答数)