子供の10人に1人が発症を経験 「チック症状」とはどんなもの?

2016/05/25 18:30

チック症
©ぱくたそ

子供の10人に1人が発症するといわれる「チック」という症状。これは、「やろうとしているわけではないにも関わらず、何度も繰り返してしまう症状」のことである。

不自然なまばたきや動作音などを繰り返したり、物や行動にこだわってしまうことがあるといい、これが癖になってしまい劇症化すると「チック症」と診断されるという。2歳~13歳の間に、男子が女子の3倍もなるそうだ。

しらべぇ取材班は、過去にチックを経験した、またチックだと思われる人を見たという2名に、そのときの様子を聞いてみた。


①ルールを守らないと自宅に帰れない

「小学校4年生のころ、学校からの帰宅中の道で『必ずこの石を踏まないと、自宅に戻ってはいけない』と自分の中でなぜか決まっており、踏んで帰っていた時期がありました。


あとは、『お風呂にもぐって10秒経過しないと出てはいけない』とかです。誰かに見られてやっていた訳ではないので、周囲の大人も知らなかったことですが…今考えるとチック症というものでしたね」(30代男性)


②大人相手でも叩いたり卑猥な言葉を発する

「自分ではないですが、知り合いの子どもがチックの傾向がありました。他人である大人を平気で叩く、どこで覚えたのか卑猥な言葉を発するじっと座ってられずうろうろすることがありましたね。


そしてなぜかパズルを始めると、自分の思い通りに進まない場合には大声で叫び始めるということがありました。これには驚きましたね」(20代女性)


このように、子供のころに無意識に自分の中のルールを作ってしまったり、思ってもみないことを発言してしまったりという経験がある人もいるのではないか。

ほとんどの場合、チックは数週間から長くても1ヶ月程度で消える一過性のもので、初期段階では温かく見守ることが必要になってくる。もしも1年以上継続して見られるようであれば、病院で検査をする必要があるとのことだ。


■大人にも見られるチック症

じつはこの症状、昨今は大人でも見られる場合がある。治ったはずが再発してしまったり、大人になってから突然発症することもあるのだとか。原因は、ストレスなどの心因性ではないかと考えられている。

有名人でも多く、話すときにしきりに肩を動かす大物芸人や、異常にまばたきをする政治家もチックではないかと見られている。

チックの症状を知らないと、周囲からの理解も得られにくい。あなたの周りにも、チックで悩んでいる人がいるかもしれない。

・合わせて読みたい→アスペルガー夫にストレス…「カサンドラ症候群」の実態

(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季

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