人間が浮きかねない風速49メートルの世界がスゴい
自然災害はできれば避けて通りたいものだが、台風が来る度に恐怖と一緒に感じてしまう、ほんの少しのドキドキ感。
「この風の中、絶対に壊れない傘をさしたら飛べるんじゃないか…」。そんな妄想が実現しかねない、風速49メートルの世界がスゴい。
■アメリカで観測
強風が観測されたのは5月16日、米ハンプシャー州にあるマウント・ワシントン天文台でのこと。
観測所にいた気象予報士のマイク・ドーフマンとトム・パダムが、最大時速109マイル(約49メートル/秒)の強風を全身で体感している。
■見えない風の力を実感
まず驚きなのが、通常の状況なら倒れてしまうほど後ろ向きにかがんだ状態でも、反対向きに吹く風の力に支えられて倒れないということ。これぞまさにリアル空気イス。
続いて風に向かってジャンプしてみると、一瞬フワッと浮いた後に大きく後方へ吹き飛ばされる。風を受ける面積が広ければ広いほどまともに立っていられなくなり、歩く時は前傾姿勢を取らざるをえない。
■「猛烈な風」にふさわしい強風
気象予報では風の強さの目安として平均風速20メートル/秒未満を「強い風」、平均風速30メートル/秒未満を「非常に強い風」と呼ぶらしい。
では時速109マイル、49メートル/秒はどれくらいかというと、強さの最大級を表す「猛烈な風」40メートル/秒以上が当てはまりそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・びやじま)