伊勢志摩サミットの美食事情 無料・食べ放題で各国記者をもてなす

2016/05/26 21:00

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26日昼、しらべぇ取材班は伊勢志摩サミットの取材拠点である国際メディアセンター(IMC)に到着した。

外務省の取材許可を取ったから賢島に入れるというわけではなく、メディア関係者は全員、三重県営サンアリーナに設置されたIMCに行かなければならない。

そしてここでは、各メディア関係者が最大限の実力を発揮できるよう、さまざまな配慮が施されている。IMCにいる限りは、飲食に困ることはない。食堂で出される料理や軽食、ペットボトルの飲み物など、すべて無料である。


■有名ブランドの食品がタダ!

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このIMCはサミット期間中は24時間体制の運営である。従って、食事の提供も昼夜問わず行なわれている。

まずは軽食コーナーを見てみよう。こちらには大量のカップ麺やお菓子、ペットボトル飲料、コーヒーサーバーなどが並んでいるが、値札は一切ない。金を払わずにそれを取っても、まったく問題はない。

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そしてその品揃えは、無料でありつくには後ろめたいようなものばかりだ。誰もが知っているメーカーのカップ麺、グリコ『ポッキー』の地域限定商品、明治製菓のチョコレート、そして「働く人の強い味方」と言われる大塚製薬『カロリーメイト』。

当然だが、これらは各企業の商品宣伝も兼ねている。それだけこのIMCは実体経済にも大きな影響をもたらすと考えられているのだ。


■伊勢エビも伊賀牛も食べ放題!

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とはいっても、カップ麺とお菓子だけでは元気が出ない。だからこそ、IMCにはメディア関係者全員の胃袋を満たせるだけの食堂も設置されている。

ここで出される料理は、地元三重の食材を使ったものばかりだ。三重といえば伊勢エビを始めとした豊富な海産物が有名だが、同時に日本有数の畜産業地帯である。伊賀牛を使ったメニューも提供されている。

もう一度繰り返すが、これらは無料だ。つまるところ、IMCは「三重県物産展示場」とも言うべき役割も担っているのである。


■記者たちへの配慮

サミット開催中は、たとえ1秒たりとも気が抜けない。突然の予定変更がすでに頻発しているからだ。

たとえば、25日の夜に行なわれた日米首脳会談は、前日報道では「26日の午前にやる」ということになっていた。それが急遽前倒しになったのだ。記者はサミットが終わるまで、IMCに張り込んでいなければならない。

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すると当然、腹も減る。「無料の食事提供」というのは決して過度なバラマキなどではなく、イレギュラーな事態に追われるメディア関係者への、日本政府からの配慮とも言えるのだ。

しらべぇ取材班もワーキングスペースに陣を張り、サミットの続報を待っている最中である。戦後日本史上最大の外交イベントは、まだ始まったばかりだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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