募金したお金がネコババ?用途を気にする人の割合は…
熊本市は25日、震災の義援金についてどのように配分するか話しあう有識者委員会を開いた。そこでは、1回目の配分として今回の地震で亡くなった人がいる世帯と住宅が全壊した世帯に22万円、半壊に11万円を支給することを決まった。
今後、市民からの申請受付を開始するとともに、第2回の配分についても委員会を開く予定。人々の善意が詰まったお金だけに、多くの人に行き渡るよう工夫してほしい。
しかし、募金したお金がどのように使われているか不明瞭なケースもある。これはいわば詐欺行為であり、許すことはできないのではない。
■使途を気にする人は半数以上
そこで しらべぇ編集部では全国の男女に「募金したお金がどのように使われているか知りたいと思うか」調査。
結果、6割が「思う」と回答。やはり、善意から人を救うために私財をなげうつだけに、使いみちを知りたいと考えるのは当然に思える。
昨今、集めた募金からピンハネしている団体があるとインターネット上で噂されているほか、東日本大震災時にも、義援金がどのように使われたのかが不明瞭であることも問題視された。
雇用創出事業を委託された企業の遣い込み、そして舛添都知事をはじめとする議員による公金の私的流用疑惑が相次いで発覚。そのような背景もあり、行政の金の管理に対する目が厳しくなっていることが、今回の調査で裏付けられたと言えるのでは。
■募金したお金を活動費に使うのはアリ?
募金をしたことがあるという人に話を聞いてみた。
「ある団体は、募金の2割ほどを広報や人材育成活動に使っていると公言しています。用途は明確になっているけど、それって貧しい子を助けるために集めた金を自分たちの活動に流用していることと同じではないでしょうか?
私は、困っている人にお金を使ってほしいので、そのような用途をしていないところに募金したいと思っています」(30代男性)
「テレビ番組から募金しましたが、大規模な集め方をしているわりには、用途についての説明が不徹底な気がします。ホームページを見ても大まかな使いみちはわかるけど、一円単位まではわからないし。
しかも、出演者には高額なギャラが出ているらしいとも聞くと、その出演料を募金したほうがいいのでは…と思ってしまいます」(20代女性)
適正な使用と、すみやかな使途公開をお願いしたいところだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の募金をしたことがある人981名(有効回答数)