社畜ほど多い?「俺が世界を変える!」と思って働く人たち
「世界を変える」
こんなことを言ったら、陰で笑われそうだ。しかしスタートアップ企業では、「◯◯で世界を変える」などのスローガンがよく使われている。
では、今している仕事を「世界を変える」と思いながら取り組んでいる人は、いるのだろうか? しらべぇ編集部では調査を実施した。
■30代男性は「世界を変えたい」と思う時期?
すると、全体ではたった5.7%しかいない結果に。規模は大きいのに抽象的な言葉のため、あまりピンとこない人が多いようだ。だが男女年代別では、30代男性が少しだけ多い割合に。
仕事で多くのことを任せられる年代。せっかくなら世界を変えるくらいに、もっと大きなことをしたい気持ちがあるのかも。
■世界を変えたい人は東京に集まる!
都道府県別で、東西の大都市での割合を比較してみよう。
日本の首都である東京では、約3割の人が「世界を変える」と思い仕事をしていると回答。夢を抱いて地方から上京してくる人も多く、それくらいに高い意識を持っていても不思議ではない。
一方で西の大都市である大阪では、1割程度と東京の半数にも満たない。東京の一極集中が言われているが、「世界を変える」と思っている人も東京へ集中しているようだ。
■社畜でも世界を変える!
自分が社畜と思っている人は、「世界を変える」なんて思うのだろうか? 調べてみると…
なんと、社畜と思って働きながらも「世界を変える!」と思って働いている人は、2割を超えて高い割合に。
会社勤めをしていて自虐的に社畜と思っているものの、やっている仕事で社会貢献をしたいと思っている人はけっこういるようだ。
■自分が開発したもので世界を変える!
では、具体的にはどのような方法で「世界を変える」と思っているのだろう? 研究・開発に携わる仕事をしている人は、自分が関わった商品で世界を変えたいと考えている。
「仕事を通じて新しい医薬品を世に送り出す」(男性30代)
「自分が作ったものを通して、社会の問題を訴え改善につなげたい」(女性20代)
また精神面へのアプローチで、世界を変えたいと願う人も。
「誰でも平等に暮らせる世界にしたい」(男性50代)
「コミュニケーションを通じて、人の優しさを取り戻したい」(男性60代)
「世界を変える」の言葉は、目標よりも精神面の意味が強い。とくにスタートアップ企業では、高い理念を持って成長しようとの意味を込めて、スローガンに掲げる会社が多いのだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代有職者の男女858名 (有効回答数)