「ゴミのポイ捨て」は経営者に多め?ブラック企業と関係ありか
「ゴミのポイ捨てをしてはいけない」というのは、公共ルールのひとつである。日本は他国に比べて街が綺麗とも言われているが、タバコの捨て殼や空き缶などが転がっているのは少なからず見る光景。
では、ゴミのポイ捨てをして日本の景観を汚す人たちは、どんな人たちなのだろうか? しらべぇ編集部では全国20〜60代の男女1365名を対象に調査を実施した。
■ゴミのポイ捨ては男性に多い
「ゴミのポイ捨てをしたことがあるか」という質問に対して全体では7.1%が「ある」と回答。一見すると少なく見えるが、およそ14人に1人もの人がポイ捨て経験があるということになる。
では、ゴミのポイ捨て経験の割合を男女・世代別に見てみるとどうなるだろうか。
30代以外を除いて、すべての年代で男性のポイ捨て傾向が多いことがわかる。いつの時代も男性は「アウトローな生き様に憧れる」と言われるが、このゴミのポイ捨ても「悪いことがカッコイイ」と思ってやってしまう行動なのかもしれない。
とくに最もゴミのポイ捨ての割合が高い40代男性は、青春時代に「ツッパリ」「ヤンキー」などが流行した世代。より一層、「悪いこと」に憧れた世代なのかも。
■経営者はゴミのポイ捨てをしやすい?
職業別では、公務員がゴミのポイ捨て傾向がやや低いのに対して、経営者ではおよそ10%も高くなっている。近年はブラック企業という言葉が社会を賑わせているのだが…
最低限の公共ルールすら守れない人が経営者となるというのは、ブラック企業が生まれるひとつの原因なのかもしれない。そこでしらべぇ取材班は、ブラック企業に勤めているという女性2名に経営者のゴミの扱い方を聞いてみた。
「うちの社長はゴミをきちんとゴミ箱に捨てないですね…。紙クズや空き缶も机の上に置きっ放しで『きちんと捨ててくださいね』と伝えても、『どうせ誰かが捨てるだろう』が口癖です」(製造業勤務/Yさん・31歳)
「経営者はゴミをゴミ箱にシュートして入れるんですが、外れても知らんぷりでそのままにするか、近くにいると「ちょっと拾って捨てといてよ!」と言われます」(小売業勤務/Rさん・26歳)
幼稚園児でも「ゴミはゴミ箱に」という規則を守っているのに、会社を担っている経営者がゴミひとつ責任を持って捨てられないのは問題。経営者のゴミのポイ捨ては、企業体制にも少なからず影響しているのかもしれない。
(取材・文/しらべぇ編集部・オレンジおっかさん)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の男女1365名(有効回答数)