【恐怖動画】強烈な神経毒で魚を眠らせ丸呑み!アンボイナガイの捕食風景

2016/06/03 11:30


※画像はYouTubeのスクリーンショット
※画像はYouTubeのスクリーンショット

見た目はなんてことのない普通の貝だが、実は身体の中にすさまじい猛毒を持っているアンボイナガイ(Geographus cone shell)が魚を捕食する様子を捉えた映像。

眠っている魚にそっと近づき、毒で身動きを取れなくしてからペロリ。ろくな抵抗もできずに丸呑みされていく魚の姿がなんとも恐ろしい。



■生物界最強クラスの毒

イモガイの一種であるアンボイナガイの毒はコノトキシンと呼ばれる神経毒。毒の強さを表す半数致死量(LD50)によると、コノトキシンはインドコブラの37倍、世界最強の毒蛇と言われるインランドタイパンの2倍の毒性を持っているのだそうだ。
また、血清もないことから非常に死者が多い毒としても知られており、沖縄ではアンボイナガイを「ハマナカー」と呼ぶそうだ。その由来は「浜の半ば」で死んでしまうことを意味しているというから、いかにコイツの毒がヤバいかを物語っている。
■麻痺毒で自由を奪い、捕食

寝ている魚に近づいたアンボイナガイは、まず長い口吻から水中にコノトキシンを散布する。人間を殺すほどの猛毒なので、少量でも体内に取り込んでしまった魚はその時点で身動きが取れなくなってしまう。

次に、広げると貝殻よりも大きくなる伸縮性の口で魚を丸呑みにして、数日間かけてゆっくりと食事をとる。この間、獲物となった魚は抵抗らしい抵抗をすることもできず、生きたまま消化されてゆくのだ。

■綺麗な貝殻にはご注意を

そんな猛毒を持つアンボイナガイだが、他のイモガイと同様に食べても問題はないらしい。とはいえ、あまり食用にされることはないようだが。

むしろ、イモガイには大きくて綺麗な貝殻を持つ種類が多いため、貝殻を拾おうとした海水浴客やダイバーが刺され、そのまま溺死してしまうケースが多いようだ。

こんな小さな生き物が一体どうしてここまで強力な毒を持つに至ったのか謎で仕方ないが、海にはまだまだ人間の知らないヤバい生き物が潜んでいる気がしてならない。

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取材・文/しらべぇ編集部・びやじま

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