ブラックさに驚愕 イケイケのベンチャー企業に入った末路

2016/06/06 18:30

ベンチャー企業
©ぱくたそ

「早期に大規模なプロジェクトを任せられます」「六本木のオシャレなオフィスで働けます」という採用広告。

また、ベンチャー社長が女優と結婚したり、メディアで出てくる若手社長の勢いがある発言、キラキラ女子などという記事を見ていると、ベンチャー企業に入社すると華やかな世界が待っているのではと思うかもしれない。

会社にもよるが、もしそんな世界に身を置きたいという理由だけで入社してしまうと大きな痛手を受ける可能性がある。しらべぇ取材班は、ベンチャーに入社してブラックな面を見たという3名に話を聞いた。


①華やかな福利厚生や派手な飲み会の先には…

「以前働いていた会社ですが、ランチ代支給、マッサージサービスあり、会社の飲み会もひとり1万円ほどが無料と派手な福利厚生が満載でした。同期も30人いて採用にも積極的新規事業をいくつも立ち上げるなどイケイケな印象でした。


ただ、実際は採用を増やしたころから大赤字。そんなに新規事業も簡単に軌道に乗るものでもないので、リストラ込みで入社した30人の9割が1年以内に退職してしまいました。再就職に苦労して、現在は非正規で働いている方もいるようです」(30代女性)


②担当していた事業が半年で売却

「新規でメディアの運営ということで、ディレクターとして入社をしました。メディアで収益を上げることは相当の投資が必要です。そこも責任を追っていく意気込みで担当していたのですが、わずか半年でメディア自体が売却されることに。


知らされたのは決定した後だったし、従業員数も少なく他に担当できる業務もなかったので、その日にリストラ勧告。今は見る影もなく、ひっそりとアパートの1室で数人で運営しているみたいです」(20代男性)


③内部では暴言が飛び交うカルチャー

「仕事とはいえ、暴言が激しかった会社にいました。『バカ』『辞めちまえ』『給与泥棒』『いくらあなたに払っていると思っているの?』みたいな汚い言葉が日常的に飛び交う環境です。


そんな雰囲気が合わずに早期退職。1年以内に退職する人が大半でした。急成長企業として注目されていた時期もありましたが、現在は名前すらか聞かなくなりました」(20代女性)


起業した会社の10年後の生存率は、1割にも満たないと言われている。大企業と違い、トップダウンで方針が決まってしまうことも多いベンチャー企業。華やかな面だけ見てしまうと、とんでもない目に遭うこともあるようだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季

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