ノロ防止でうんこ禁止 若狭町施策の「危険さ」をデータで検証

福井県若狭町の「衛生管理マニュアル」が話題に。

2016/06/10 18:30

©写真AC
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先月下旬、ノロウイルスによる集団食中毒があった福井県若狭町。全国的なニュースになったが、食事を調理した同町の給食センターが改訂した「衛生管理マニュアル」が、また新たな騒動になりつつある。

その改訂内容は「勤務時間中の排便を原則禁止する」というもの。


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■疑問の声が広がる

ノロウイルスの感染経路が排便や吐瀉物であるというは、すでによく知られたこと。しかし、現実的に保菌状況を確認するのは難しく、「排便禁止」の措置になったそうだ。

調理員の勤務時間は午前7時半〜午後4時45分までと意外に長い。排便を我慢できない場合は早退できるそうだが、人間の生理現象を無視した極端な施策に、疑問の声は多い。


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■漏らした人は意外に多い

ちなみに、しらべぇでは過去にさまざまな切り口で「うんこ」について調査を行なっている。たとえばお漏らしに関しては、およそ4割の人が経験済みで、なぜか高年収の人ほど経験率が高い。

しかし、だからと言って「漏らしても平気! だって年収高くなるかもしれないんだから!」とはならないはずだ。

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それぞれがどのような状況下でお漏らししたのかは定かではないが、就業中の排便禁止は、精神的にも大きなストレス。「早退」に申し訳なさを感じやすい日本人の場合、最悪の事態に発展してしまう可能性も少なくない。


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■漏らしそうなとき、どうするべき?

また、万が一早退できたとしても、施設内で排便が禁止されるとしたら、家か最寄りの便所にたどり着くまで我慢するしかない。つまり、一刻一秒を争う事態なわけだ。

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このような深刻な状況下では、多くの人が諦めずに走ったり歩いたりすることが、同じくしらべぇの調査でわかっている。それほどまでに「お漏らし」という行為に気恥ずかしさや、罪の意識を感じてしまうのだろう。

しかし、給食の職員といえばおばちゃんが多い仕事だ。若い頃より足腰の衰えた彼女たちは、果たしてトイレまで走り切ることができるのだろうか?


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■1日に2回排便する男性が激怒

また、排便というのは回数に個人差があるもの。加えて、そのときの体調や、精神状態にも影響を受ける。しらべぇ取材班は、「1日最低2回はうんこをする」と自負する男性M氏(30代)に、この一件について聞いてみた。

「うんこ禁止ですって。正直、バカじゃねえかって思いますね。僕はもともと下痢しやすく、ストレスが全部お腹に来るんですよ。お腹って急に痛くなるものなのに、早退申請なんかいちいちやってらんないのでは?


僕が勤務してたら間違いなく漏らして、余計にノロを蔓延させてしまうことでしょうね。職場環境的にも、本当の意味での『ブラック企業』になってしまいますよ」


いくら緊急の対策とはいえ、他の対策法もありそうなものだが…。調理員のお腹の調子が心配である。

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(取材・文/しらべぇ編集部・クレソン佐藤

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoqzooo
調査期間:2015年9月25日~2015年9月28日
対象:全国20代~60代男女計1400名(有効回答数)/
調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1350名(有効回答数)

(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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