仕事熱心だと思ったらじつは…「IT弱者社員」の会社での評価 

2016/06/14 18:30


IT社員
MASARU UEDA/iStock/Thinkstock

日本でもITの発展は目まぐるしく、国では人工知能の開発強化を掲げていたり、社会インフラとしてITの浸透も進んできている。その一方で、IT技術を活用すべき現場である会社員がITに弱いというケースがある。

たとえば、「Excelを利用しているにも関わらず、数字をすべて足し算で手計算をしている」「Skypeの使い方がわからず、相手にIDを問われても何のことかわからなかった」などだ。

ITインフラ時代にも関わらず、ITがめっぽう弱い会社員である「IT弱者」を周囲はどう見ているのだろうか? しらべぇ編集部では、現場マネージメントを行なっている2名に話を聞いてみた。



①仕事が遅いため業務を任せられない

「弊社では最低限『office(Word・Excel・Powepoint)が使えること』が採用の必須条件となっています。先日退職した元社員の話ですが、『すべてできる』と聞いていたものの、実際には入力作業くらいしかできなかったんです。こちらもできて当然と考えており、深く聞かなかったことも原因ではありますが…。


これまでの業務でパソコンを利用しなかったのか、ブラインドタッチもできず、人差し指で打ってました。本人のやる気はあるものの他の人の2倍以上の時間がかかるので、よっぽど時間に余裕のある業務でないとお願いできないですね」(30代男性)

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②仕事熱心だと思ったら、ITに弱かっただけ

「毎日夜遅くまで残業をしていて、仕事熱心だなと思っていた社員。でも生産性がいまいちだったので、よくよく話を聞いてみると、Excelの本来の機能が使えていないとのことでした。


計算はすべて手計算をしていたり、重くなったパソコンをそのまま我慢して使っていたりと、効率が悪いことをしていました。Excelの基本は自身で学ぶべきものという考えなので、できるまでは同業務を別の担当に依頼するようにしました。


会社が教えてくれるというのは大間違い。今後もどんどんITインフラが整ってくると、ついていけないのではないでしょうか。新しいことの自学自習をしないといけないのでは? という判断です」(30代女性)

ITに弱いと、詳しい人との仕事の差がどんどん開いていく。自ずと残業が多くなることで、周囲も自分も業務熱心だと思い込みがちだが、気づいている人はいるので早めに対処することが賢明だ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季

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