人と食事をすると吐き気がする 「会食恐怖症」の可能性も
家族や親しい人との食事は楽しくできるのに、会社の人や出会って間もない人との食事は苦手。そういう人はいないだろうか?
中には、その食事をストレスに思ってしまい、人との食事をを避ける人もいるという。 しらべぇ編集部では、他人との食事に悩んでいる人がどれほどいるのか調査をしてみた。
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■人と一緒に食事をするのがツライ…30代男性では4割該当
全国20代〜60代の男女1,352名を対象にした調査では、全体で27.7%の人が「人との食事が苦手」と感じていると明らかに。性年代別で見ると、どの年代でも比較的男性に多く見られるとわかり、30代にいたっては4割にもなる。
働き盛りの30代男性は、仕事の付き合いなどでも食事をする機会も多いはず。「また会食か、面倒くさいな」と思っている程度であればいいのだが、強いストレスを感じてしまっているのであればツライことだ。
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■20代女性の悩み「人と食事に行くと吐き気…会食恐怖症かも」
編集部では、人との食事に悩んでいるという20代女性に取材。すると、「会食恐怖症かもしれないんです」と打ち明けられた。
「私は、人と食事をするのが苦痛で仕方ないんです。親しい人ならいいんですけど、まだ関係が浅い人たちと親睦会…みたいな場は本当にツラくて。
頑張って行ってはみるのですが、いざ目の前に食事が出てくると急に緊張してしまい、吐き気をもよおしてしまうんです。実際に吐くことはないのですが、いつまで経っても口の中のものを飲み込めなかったり。食べるペースもすごく遅くて、周囲の目も気になってしまいます。
そうしたプレッシャーの中で食べることは、本当に拷問のような時間なんです」
では、いつごろからこの症状が出たのか。話を聞いてみると、小さいころの思い出が彼女のトラウマになっているようだ。
「小学生のころに友達とごはんに行ったとき、『食べるの遅いね』『残しちゃダメだよ』と言われて。もともと食も細くて食べるのも遅かったんでですが、これがすごくトラウマになってしまったんです。
それ以降、人とごはんに行く際は変に緊張するようになってしまって。こうした症状が気になっていろいろ調べたら、これは『会食恐怖症』だとわかりました」
なぜ人との食事になると緊張するのか、苦痛に感じるのか。原因がわからずに悩んでいる人がいたら、もしかしたら会食恐怖症の可能性を疑ったほうがいいかもしれない。
自力での改善が難しいようなら、カウンセリングを受けたほうがいいとされる場合もあるようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・chan-rie)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年3月18日~2016年3月22日
対象:全国20代~60代の男女1,352名(有効回答数)