AKB48篠崎彩奈が公表 世間を騒がせる「バセドウ病」のリアル

2016/06/19 17:30


(画像は公式サイトのスクリーンショット)
(画像は公式サイトのスクリーンショット)

先日、AKB48の篠崎彩奈がバセドウ病と診断され、当面の間劇場公演などを休止することを発表した。数年前には歌手の絢香もバセドウ病を患い、一時歌手活動を休止していた。

このように、比較的耳にすることが多いバセドウ病という病名。しかし、「難病」という漠然としたイメージしか持ち合わせていないという人も、意外と多いのではないだろうか。

バセドウ病とは、一体どんな病か? 一言で表すなら、「甲状腺ホルモンを大量につくりすぎてしまう病気」のことである。主な症状としては動悸・息切れ、手足のふるえ、発汗過多など。精神的にも不安定になり、治療をせずに治るものではない。

そのリアルな現実を知りたいと考えたしらべぇ取材班は、バセドウ病を患うO氏(20代)に話を聞くことにした。



■発症の原因は未解明

バセドウ病患者の9割が女性だと言われているが、O氏は男性。

「家族の不仲や仕事でのプレッシャー、今から考えればちょうどその頃が発症時期だったと思う」


この病の発症原因については、まだはっきりとわかっていないのが現状だ。ストレスや喫煙が要因となり得るのではないかと言われてはいるが……。

もしかすると、彼の場合はやり場のないストレスと緊張が病を引き起こすきっかけとなったのかもしれない。


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■病状はどのようなな感じですか?

「周期的に手足の自由がまったくきかなくなる。もう完全な麻痺の状態。このまま呼吸も止まるのではないかと、激しい恐怖が襲いかかってくる。階段を上がるだけでものすごい動悸と息切れで、自分の体が自分のものじゃないみたいな感覚に陥るしね。


難病にかかったというショックと身体の辛さから家族に暴言を吐き、怒鳴り散らす。それでまた余計に疲れて心臓がものすごい速さでドクドクと脈打ち、わけもわからず大泣きする。毎日毎日こんなことの繰り返し。


投薬治療を2年続けて、最近ではやっと人並みの生活スタイルでも大丈夫になってきたけど。おかげさまで、ベッドで寝る時間はだいぶ減ったと思う」


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■支える家族の心労も大変なもの

また、この病は本人を支える家族にも、大きな負担を要するようだ。実際に彼の妻(20代)に聞いてみると……

「精神的に不安定になっているから、腫れ物に触るように扱うわけにはいかない。でも、気をつけて見ていてあげなければいけない。この加減がなかなか掴めず本当に苦労しました。


少しでも辛さを忘れてもらいたいと、一緒にテレビゲームやパソコンでのオンラインゲームをして気を紛らわせようと試みましたが、この病気にかかると集中することも難しくなるようで……。試行錯誤を繰り返す日々は2年経った今でも続いています」


一通りの取材後、記者に対しO氏は好奇の目で見られるような気がして、なるべくならバセドウ病であることを隠したいとも付け加えた。ある意味、当然の心理だろう

そう考えると、芸能人であるというだけで自身の病歴を白日の下にさらさなければならない辛さというのは……それこそ、我々の想像を絶するものに違いない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・小林ユリ

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