東京で熊本で!被災地「応援メニュー」レストランが人気
最初の余震から2ヶ月がたつが、今週も八代市で震度5弱や震度4の揺れを観測するなど、被害が続く熊本地震。しかし、メディアや世間の関心が薄れるといった問題も指摘されている。
一方で、都内や地元熊本で「復興支援メニュー」を提供するレストランも。
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■会員制の馬肉料理店が特別なチャリティメニュー
クラウドファンディングで会員を集め、メンバーしか予約を取ることができない(しかも一瞬で埋まる)ことで知られる馬肉料理店『ローストホース』。
地震が起きるまで馬肉は熊本から仕入れていたが、流通網が寸断されたことで馬肉の入荷はままならない。そこで、5月30日から7月末まで、馬肉以外の熊本産品を活かしたメニューがつくられた。
比較的被害が少ない天草の野菜を使ったサラダ(大根はくまモンの形に切り抜かれている)、熊本名産の地鶏「天草大王」のロースト、天草で獲れたマグロを握った寿司など、ふだんとは様変わりした献立だ。
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■有名料理人もコラボ
寿司は、目黒の『寿司りんだ』がヅケのレシピや握り方などを指導。伝説のレストラン『エル・ブリ』で修行した永島シェフの名店『81』からは、名物「カルボナーラの再構築」のレシピが提供されている。
六本木の焼肉店『格之進R』の「門崎熟成牛」 も馬肉ロースト用の釜でじっくり焼かれて、美しいピンク色に。
シメの一品は、麹町の有名ラーメン店『ソラノイロ』のレシピによるラーメンだ(写真は冷やしラーメン)。
料金は飲み放題で1万5千円。そのうち5千円が熊本県千興ファーム(熊本県益城郡御船町)に寄付される。
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■レストランが閉鎖中の熊本空港でも
被害がもっとも大きかった益城町にある熊本空港。4月の余震・本震から2ヶ月近くたった今も、売店やレストランなど空港施設の一部が閉鎖されている(レストランは全面休業)。
そこで空港施設の外(国内線ターミナル前)に開設されたのが『がんばる軒!くまもと』だ。
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■あか牛・天草大王など県産食材で復興支援
こちらのメニューは、熊本の名産「あか牛(褐毛和種)」のカレーや牛丼、天草大王の手羽先揚げ、天草産あおさなど、県内でとれた食材をふんだんに使用。
レストランが閉鎖中のため、待合スペースが限られる旅行客にも助かるスペースだ。
熊本県の発表によれば、今回の地震による農林水産業の被害は1300億円を超える。被災地と食でつながる、こうした形の支援も大切にしたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)