「決闘罪」も怖くない?ストリートファイトの経験者は
ストリートファイトは、日本では「決闘罪」が適用され検挙の対象になる。
だが、法律があるとはいえ、人間は感情の動物。何かしらの理由でストリートファイトを行ったことがある人も、社会には存在するかもしれない。
■6%が「経験あり」
しらべぇ編集部では、「ストリートファイトをしたことがあるか?」という調査を実施。ちょっとした喧嘩や口論というレベルではもちろんなく、あくまでも身体を張ったバトルだ。
すると全体の6%の人が「経験あり」と答えた。決して多い数字ではないが、それでも経験者は存在するのだ。
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■ストリートファイトは「取っ組み合い」
ところで、格闘技経験が少ない両者が戦ったら、どのような展開になるのだろうか? じつを言うと、ストリートファイトが「殴り合い」になるのは稀である。大抵の場合は「取っ組み合い」、すなわちレスリングのようになっていく。
理由はふたつ。まず、ボクシングや空手などの打撃系格闘技をかじったことのない人のパンチは、どうしてもロングフック気味のストレートだけになってしまう。その攻撃は命中率が低く、クリーンヒットの可能性はかなり低い。
また、ボクシングでも「クリンチ」というものがある。レフェリーがいなければ、自然と両者が組み合ってしまうのだ。
ストリートファイトは「路上でやるレスリング」ともいえる。
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■決闘罪の意外な歴史
冒頭に紹介した決闘罪という法律は、調べてみると非常に歴史が古い。その制定は明治22年12月30日。大日本憲法発布よりも1年先んじて世に現れた法律だ。
明治政府が廃刀令とともに実施したのが、私闘の禁止。日本人は「親兄弟の敵討ち」を美化する傾向があり、それが治安悪化につながってしまうのでは考えたからである。
この判断は、国家100年の計という視点で見れば極めて正しい。同時期のアメリカやヨーロッパでは、日本と同様の厳格な法律がなかった。むしろ上流階級同士の決闘は名誉とされ、19世紀後半の時代にも盛んに行われていたほどだ。
もし決闘を厳しく取り締まっていなければ、現代日本の銃規制は今より緩やかだった可能性もある。それを考えると、「ストリートファイト禁止」は日本の治安の安定に絶大な貢献を果たしているのだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の男女1,378名(有効回答数)