【子育てクイズ】出産後の釈由美子に何が起きた?

2016/06/23 10:30

マタニティブルー
Creatas Images/Creatas/Thinkstock

タレントの釈由美子さんが、6月12日に第1子となる男の子を出産しました。その4日後にブログで「理由もなく涙が止まりませんでした。これが、噂の産後ホルモンってやつかな」とコメントしました。

これ、じつは産後の母親によく起こる現象なのですが、何というか知っていますか?

①産後うつ

②マタニティブルー

③マタハラ


③のマタハラは、「マタニティハラスメント」のことです。主に職場における妊娠した女性に対する嫌がらせのことを意味する言葉です。

紛らわしいのは「産後うつ」と「マタニティブルー」です。似たようなものだと思っている人もいるかもしれませんが、一般的にはちゃんと使い分けられています。

出産直後にわけもなく涙が止まらなくなったり、眠れなくなったり、無気力になったりと、情緒不安定になること。釈さんがいうように、急激なホルモンバランスの変化が一因だと言われています。

今回の釈さんは、②のマタニティブルーである可能性が高いですね。産後の母親の1/4から半数が経験するとも言われており、通常は10日くらいで自然に解消されると言われていますが、まわりの人の温かいサポートが励ましになることは言うまでもありません。



 

■産後うつには早めの受診を

①の産後うつというのは多くの場合、出産後半年以内に発症するうつ症状の俗称。産後の母親の10人に1人が発症するとも言われています。

もともとの精神的な傾向に加えて、産後の体調不良やホルモンバランスの変化によって、うつ症状を発症しやすくなると考えられています。

マタニティブルーは自然に回復することが多いのですが、産後うつは適切に対処できないと、長引いてしまうこともあります。普通のうつ病と同じですから。

眠れない、食欲がなくなる、気分が落ち込んで子育てする気になれない、パートナーに異常なほどの怒りを感じる、常にぼーっとしてしまう、気分がひどく落ち込み外出できないなどの症状が続くようなら病院を受診しましょう。

マタニティブルーがあまりにも長く続くときにも、注意が必要です。マタニティブルーからそのまま産後うつに移行してしまう可能性もないわけではないからです。

産後うつで、冷静な判断が出来ないときに、虐待が起きてしまうことも考えられますから、「自分は大丈夫」と思わずに、早めの受診が肝心です。

最近では父親も「産後うつ」になることが報告されています。仕事と育児を両立しようとして、肉体的にも精神的にも許容範囲を超えてしまうのではないかと考えられています。

まじめなパパほど仕事と家庭の板挟みで追いつめられてしまうこと多くて、今、『ルポ 父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか』という本が大変話題になっているようです。

えーと、私の本なんですけど(笑)。よろしくお願いします。


<書籍情報>

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ルポ 父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか

(おおたとしまさ著、PHP研究所、870円+税、6/18発売)

なぜ男性の「家庭進出」が進まないのか。これまでのイクメンブームの盛り上げ方に短絡的な部分があったと認めざるを得ないのではないか。ではどうしたらいいのか。仕事と家庭の板挟みに悩む父親たちの本音、彼らに殺意さえ覚えるという妻たちの本音、理想ばかりを言っていられない会社側の本音、そして冷徹に世相を物語る数々のデータからヒントを見い出す。


※この記事は全国のFMラジオネットワークJFNの「OH! HAPPY MORNING」のコラボ企画です。記事の更新は隔週木曜日10:30am。記事更新の約10分前から、おおたとしまさがこのラジオで記事と同様の話をおしゃべりします。

・合わせて読みたい→【教育コラム】女子校あるある

(文/おおたとしまさ

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