米大統領候補トランプ氏は不安? 日本人が恐れる「最悪のシナリオ」
日本にも大きな影響を及ぼすアメリカ大統領選の今後が注目される。
アメリカ大統領選挙で共和党からの指名獲得を確実にしているドナルド・トランプ氏が、オーランドで発生した銃乱射事件を受けた演説で「テロ地域からの移民や入国を禁止にすべき」などと発言し物議を醸している。
その過激な言動で支持を獲得してきた同氏だったが、差別発言を繰り返している状況で、支持率が低下。16日発表のアメリカ世論調査では7割が不支持と考えていることが判明した。
それでも共和党からの指名を受けることには変わりがなく、大統領選挙に登場するのは確実な情勢で、世界に懸念が広がっている。
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■対日政策でも過激発言を繰り返す
トランプ氏は対日政策についても過激な言動を繰り返している。とくに「日米安全保障条約は不公平。(日本側が)在日米軍の負担を大幅に増加させなければ、軍を全面撤退させる」と発言したことは、日本に大きな衝撃をあたえた。
それだけに同氏が大統領選挙になる可能性があることについて不安に感じている人も多いようで、しらべぇ編集部の調査によると約6割が「不安である」と回答している。
中国が日本の領海に侵入するなど不穏な動きをみせている現状で在日米軍が撤退となれば、日本の安全保障に悪影響をおよぼす可能性が高い。
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■60代以上は7割が不安視
次に年代別の結果を見てみよう。
年代が進むほど割合が上昇している。やはり、戦後間もない時代を生きた世代ほど、過激発言を繰り返す人物がトップに立つことについて不安を持っていることだろう。
■トランプ大統領就任後の「最悪のシナリオ」とは
トランプ氏の大統領就任に大きな不安を感じていると男性に聞いてみた。
「トランプ氏が仮に大統領に就任したらと考えると、恐ろしいです。発言のすべてを実行できるとは思いませんが、在日米軍の負担増を要求してくる可能性はかなり高いと思います。
さすがに米軍の撤退はアメリカの国益からみてないとは思うのですが、仮に実現すると中国が尖閣に侵攻するかもしれません。そのようなことを考えると、防衛ために自衛隊の増強や場合によっては核武装を検討することになるのではないでしょうか。
発言がどこまで本気なのかはわかりませんが、日本としては楽観していられない状況にすでになっていると思います」
日本にも大きな影響を及ぼすアメリカ大統領選の今後が注目される。
(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国20代~60代の男女1378名(有効回答数)