我慢しすぎで「死亡例」も 梅雨のジメジメ、ダラダラ汗
雨が続く。曇る日も多い。梅雨である。真夏の気温も不快だが、この時期の湿気すなわち湿度の高さには、たまらないものがある。
高い湿度が、本格的な夏の訪れとともに上昇する気温との相乗効果でもたらすとされているのが熱中症だ。
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■熱中症とは
熱中症とは、高温多湿の環境にヒトの体が対応できないことで生じるさまざまな不調の総称。汗の蒸発による体温調整が難しくなる環境下で発症しやすいとされる。
比較的、軽い不調にあたる「めまい」「顔のほてり」は、典型的な熱中症の兆候。屋外・屋内にかかわらず「おかしい」と意識したら、すぐに日陰やエアコンが効いた室内などの「涼しいところ」へ移動したほうがいい。
水分や塩分の補給も必須だ。
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■重篤になると?
熱中症の兆候に気付かないでいると、「筋肉痛」「こむら返り(主にふくらはぎのけいれん)」「体のだるさ」「吐き気」といった不調が現れることもある。 自分では体を動かしにくくなるので、涼しいところへの移動も難しくなる。
さらに不調がひどくなると、意識の混濁や全身の「ひきつけ」などが見られるようになり、様子のおかしさが他人にもわかるようになる。すぐに救急車を呼ぶなどの対応が求められるケースだ。
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■「蒸し暑い」には要注意
気を付けたいのは、気温がそう高くなくても、湿度が高くなると熱中症を招きやすくなるということ。暑いとまではいえない外気温やエアコンなどによる適切な室温という環境下でも、湿度の高さを解消できないと、体温を調節してくれる汗が蒸発しにくいからだ。
環境省が提供する「熱中症予防情報サイト」によると、数値が高くなると熱中症を招くとされる「暑さ指数(WBGT)」は、指数を構成する要素の7割を湿度が占める。温度(気温)が占めるのは1割に過ぎない。
たとえ外気温や室温が低くても、異様な蒸し暑さを感じる場合は注意したほうがいいだろう。ダラダラと汗が流れて引かなかったり、逆に汗が出ず体内へ熱がこもっているような気がするといった不調があれば、なおさらだ。熱中症では、真夏に当たらない時期にも死亡例が見られる。
なおアンケートサイト「マインドソナー」を用いた調査によると、「気温が高いより湿度が高いほうがつらい」という人の割合は約69%だった。
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