他人を骨折させちゃった…20人に1人が「経験あり」
骨折したことがある人は、決して少なくないだろう。
だが、その理由は様々。交通事故、運動時のアクシデントなどに加え、他人から危害を加えられたという場合もある。取っ組み合いの喧嘩の末に相手を骨折させたという話も、しばしば耳にする。
では、実際に「相手の骨を折った」という経験のある人はどれほどいるのだろうか。
■全体の5%が……
しらべぇ編集部では、「他人を骨折させたことがあるか?」という調査を実施。
結果、全体の5%の人が「はい」と答えている。20人に1人が「他人を骨折させた経験あり」ということだ。
しかし、人間の骨というのはそう簡単に折れるのだろうか。確かに走行中の自動車にぶつかればひとたまりもないが、人間の力は自動車よりもはるかに微力。むしろ「相手を骨折させる」としたら、どのような手段が挙げられるのか。
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■指折りが一番手っ取り早い
結論から言うと、「骨折させる」という行為は案外簡単である。もちろんこれは鈍器などの道具を使わず、素手で相手の骨を折ることを前提にしよう。
もっとも手っ取り早いのはフィンガーロックだ。すなわち指折りである。指の骨は人体の中で、一番細い部位。これを折り曲げるのは極めて容易なのだ。
このフィンガーロックの歴史は古く、古代ギリシャの格闘技であるパンクラチオンはこれがルール上許されていた。ところが結果的に指の折り合いに終止する試合が頻発し、それが原因でパンクラチオンが衰退してしまったという説もある。
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■脆弱な肋骨
また、肋骨も非常に折れやすい骨として知られている。
打撃系格闘技のベテラン選手の間では、「肋骨を折る経験」が一種のステータスになっているという。それは自分の負傷と相手への受傷の両方を指す。
とあるボクシングジムの会長は、「プロを目指す者は肋骨を折られてナンボ」と言い切る。その発言から察するに、やはり肋骨骨折は打撃系格闘技の世界では珍しくないようだ。
だがそれを深読みすれば、格闘技とまったく関係のない日常においても「骨折するリスク」は充分にあるということ。また、立場が転じて「誰かを骨折させてしまう」こともないわけではないのだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の男女1,378名(有効回答数)