行きつけの店でも「店員や客と話せない」のはどんな人?
「おいしい」、「店長の人柄がいい」など、同じお店に通い続ける理由は人それぞれ。では、頻繁にお店へ行くと、そこの店員や常連客と気軽に会話するのだろうか?
しらべぇ編集部では全国20〜60代の行きつけのお店がある男女397名に「行きつけのお店で、店員や常連客と話したことがない」かどうか調査を実施。
23.9%の人は行きつけのお店があるが、誰とも会話をしていないと回答している。通い続けても、誰かと仲良くなるとは限らないようだ。
画像をもっと見る
■「常連客」は大人のコミュニティなのか?
年代別では、次のような結果に。
20〜30代では、3割以上の人が行きつけのお店で誰とも話したことがないと回答。
しかし40代からはだんだんと割合が減っており、常連客同士で話すのは人生経験が豊富な人が多いようだ。そんな中に若い人が入っていくのは、なかなかむずかしいのもしれない。
関連記事:ウザい常連客になってませんか?店員からもウザがられる常連客の振る舞いとは
■無職でも行きつけのお店あり! しかし会話は…
職業別で、多いものと少ないものを見てみよう。
無職・家事手伝いでも行きつけのお店がある人は頻繁に外出をしているので、引きこもり気質ではない。しかし会話が得意な人は少ないのか、3割以上の人がお店に行っても誰とも話さないと答えている。
行きつけのお店で会話を楽しんでいる人が多い職業は、商工サービス自営だ。横のつながりが重要な職業なので、地域の人たちと交流をして仕事につなげているのだろう。
関連記事:「きゅうりメガネ」に「IC」…客をあだ名で呼ぶ飲食店の店員
■常連客が盛り上がる中、ひとりぽつんと…
実際に行きつけのお店に通う人は、なにを目的で行っているのか? 編集部の取材に答えてくれた40代男性は、交流が目的だと答えた。
「会社での飲み会も参加をしますが、やっぱり仕事の話が中心になってしまいます。仕事が終わってからの時間をオフモードにしたいときには、行きつけのお店へ。常連やお店の人たちで盛り上がると、仕事の疲れも忘れます」
お店から新しい人とのつながりが生まれるのはすばらしい。しかし30代男性からは、こんな意見も。
「家の近くに、前を通るとおいしそうなにおいがする焼き鳥屋があるんです。入ると中では、常連客が盛り上がっている様子。
味はいいので何度か行きましたが、あの連帯感の中でひとりなのが耐えられず、今は行ってません」
常連客が集まるお店は、新規客が入りにくい。それを店側が上手にコントロールできれば、幅広い交流の場として愛されるお店になるのだろう。
・合わせて読みたい→ウザい常連客になってませんか? 店員からもウザがられる常連客の振る舞いとは
(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の行きつけのお店がある男女858名 (有効回答数)