「老化ですね」の診断に納得いかない人…じつは病気の場合も
体調不良で病院に行くと、医者は「老化ですね」と言って診察が終了。そんな経験はないだろうか?
しらべぇ編集部が「医者に診療をしてもらっても、老化で誤魔化されている気がする」人を調査したところ、全体で17.4%の人が「そう思う」と回答。
少ないように思えるが、性年代別で見ると詳しいことがわかる。
男女ともに年齢が上がるほど、多い割合になるのは当然だろう。しかし男性よりも女性が多いのは、少し不思議だ。とくに50代以上の女性では、3割を超える。
■女性が病院で「老化」と言われる理由
なぜ女性が病院で「老化」と言われることが多いのだろうか?
「顔のシミを『年を取れば誰でもできる』と言われた」(女性50代)
「体がかゆくて病院にいったら、『老化による乾燥』と言われた」(女性60代)
シミなどの肌トラブルを気にするのは、主に女性。年齢のせいだと分かっていても、なんとかして欲しいと思うのが女心というものだ。
また、閉経を迎えるにあたり、女性は更年期障害などにより不調な時期が続く。そんな女性ならではの症状も。
「デリケートゾーンがかゆくなって病院へ行ったとき、『加齢による女性ホルモン不足が原因』と言われた」(女性50代)
「更年期障害だから」(女性60代)
50代以上の女性に該当者が多いのは、このふたつが原因にありそうだ。
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■腰痛や関節は年のせいっていくつから?
老化の症状で頭に浮かぶものといえば、腰痛や関節痛などが挙げられる。
「肩や腰の痛み」(男性30代)
「関節痛」(女性30代)
30代でも、そう言われるとは驚きだ。さらに年を重ねれば、痛みを訴えても整形外科の診断は決まっている。
「関節の痛みなどを、『もう年だからね』と言われた」(男性60代)
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■年齢とともに衰える場所は目や耳、そして胃まで!
目や耳も、年齢とともに衰えていくと言われる部分。
「眼の具合が悪くなったとき、原因を聞いたら老化と言われた」(女性60代)
「難聴で病院に行ったら、『老人性難聴だからもう治らない』と言われた」(女性60代)
また内臓も老化する。胃はその代表だ。
「皮膚と同じで、加齢によって胃のひだも委縮するそう」(女性60代)
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■老化と言われたがじつは病気だった!
老化の診断に対して、患者側は納得をしているのだろうか?
「原因不明のときは必ず言う」(女性30代)
「診察が面倒だからじゃないのかと思う」(女性40代)
疑っている人の中には、実際に病気だったことも。
「胃が痛いと2回医者に行ったが、年のせいと片づけられた。その年の検診で、胃潰瘍が見つかった」(女性60代)
「右目に小さな黒い影があり眼科を受診したが、老化で片づけられた。その後影が大きくなり、目がほぼ見えない状態に。別の眼科で『ぶどう膜炎』と診断され治療をしたが、視野欠損が残っている」(女性60代)
年齢により、体に不具合をきたすことは多々ある。しかし肝心な病気を見逃してしまっては、本末転倒だ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の男女1,378名 (有効回答数)